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エプソン、湾曲黒板への投写に対応した学校向け超短焦点壁掛けプロジェクタ

EB-590WT

 エプソンは、学校向けプロジェクタとして、超短焦点タイプの壁掛け対応モデル「EB-590WT」など3機種を発売する。価格は全てオープンプライス。想定売価と発売時期は、WXGAパネルで3,300ルーメンの「EB-590WT」が3月下旬で20万円前後、「EB-585W」が4月で17万円前後、XGAで3,200ルーメンの「EB-580」が4月で16万円前後。

 黒板などの上部に設置。黒板をスクリーンとして、近距離から大画面を投写できるプロジェクタ。壁掛けにする事で、投写面の近くに立っても影ができにくく、投写光が目に入って眩しく感じる事もないため、プロジェクタを意識せず活発な授業ができるという。

 新モデル「EB-590WT」の特徴は、新たに湾曲した黒板への投写に対応した事。投写時の画面の歪みを補正できる。「PCレス電子黒板」機能も備え、デジタルカメラで撮影した写真や、DVD/BDの教材映像を投写しながら、PCを使わずに映像上に文字などを2人同時に書き込める。オートセットアップ機能で、セッティングも素早くできるという。PCとプロジェクタを接続する事で、文字や図形の書き込み、部分拡大なども可能になる。

 いずれも3LCD方式のプロジェクタで、液晶パネルの解像度は590WT/585Wが1,280×800ドット、580が1,024×768ドット。明るさは590WT/585Wが3,300ルーメン、580が3,200ルーメン。コントラスト比は10,000:1で共通(オートアイリス利用時)。従来モデルの「EB-485WT/EB-485W/EB-480」と比べ、それぞれ明るさとコントラスト比が向上しており、「明るい教室でもくっきりと鮮やかに投写できる」という。光源は245W UHE。

EB-585W
EB-580

 超短焦点レンズを採用する事で、EB-590WT/585Wは最短18.7cm、EB-580は22.2cmの距離から80型の投写が可能。壁掛けだけでなく、デスクトップ設置や、テーブルの投写面を囲んでコミュニケーションを取りながら授業が進められる「テーブル投写」スタイルにも対応できる。

 付属のソフト「EasyMP Multi PC Projection」を使い、スマートフォン/タブレットやPC、最大50台まで同時接続可能。その中から複数の端末の画面を同時に最大4画面投写したり、1つの端末を全画面で投写する事も可能。

 出力16Wのスピーカーも内蔵し、教室の後ろまで声が届けられるという。映像入力はHDMI×2、S端子、コンポジット、ミニD-Sub 15ピンを搭載。ステレオミニの音声入力×3なども備え、マイク入力も用意する。消費電力は376/280W(ノーマル/エコ)。待機時の消費電力はネットワーク監視時で4.3W、待機時で0.3W。外形寸法は、重量は367×375×155mm(幅×奥行き×高さ)、重量は590WT/585Wが約5.5kg、580が約5.3kg。

(山崎健太郎)