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AKG最上位オープンエアヘッドフォン「K812」。約15万円

53mmドライバと1.5T磁気回路搭載。モニター向け

K812

 ヒビノは、AKGのオープンエア型ヘッドフォン「K812」を2月14日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は15万円前後。

 音楽制作/モニタリングのためのAKGフラッグシップモデルとなるオープンエア型ヘッドフォン。AKGで最大口径となる53mmのドライバと、磁束密度1.5T(テスラ)の磁気回路を搭載することで、広帯域で高密度な音声信号を精密に出力し、音場の微細な変化を明確に再現するという。

 銅被膜アルミニウムを使用した2層構造のボイスコイルは、軽量かつ強磁力の磁気回路と相まって過渡特性を大幅に改善。再生帯域は5Hz~54kHz。ダイヤフラムには複合材を使用し、ダンピング性能を向上しながら分割振動を抑制しているほか、ダイヤフラムの中心部には、筒状のパーツを近接させたエアフロー・ドーム構造を設け、ハウジングへ抜ける空気の流れを制御して歪みを抑えている。感度は96dB SPL/mW、インピーダンスは36Ω。

 イヤーパッドは、耳の裏側に接する面積を増やした立体構造と、接地面の形状を保持する3Dスローリテンション技術を採用。頭部側面への圧迫を軽減しながら密着できる。素材はプロテインレザーで、イヤーパッド内部の湿度を適度に保つという。ヘッドバンドは、オープンメッシュ構造で蒸れにくく、長さはクイックロック・アジャスト機能により11段階に調節できまる。ハウジングとの連結部分には、金属製の自在継手を採用し、ハウジングが頭部に対して最適な角度を維持するという。

 ボディは、耐久性に優れたアルミダイキャストで、防錆効果をもつアルマイト処理を施している。ケーブルは着脱式で、LEMOコネクタを採用。3mのストレートケーブル(OFC)が付属し、プラグはステレオミニ。重量は398g。ステレオ標準変換プラグや木製ヘッドフォンスタンドが付属する。

(臼田勤哉)