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新宿東口のアルタビジョンがフルHDにリニューアル。点灯式に菊地亜美さんらが参加
(2014/2/20 22:39)
スタジオアルタは、新宿東口アルタビル壁面の「アルタビジョン」に、三菱電機製3in1 LED方式オーロラビジョンを新たに採用し、国内大型街頭ビジョンでは初の非圧縮フルハイビジョン仕様にリニューアルした。3月1日より本放映を開始する。
新アルタビジョンは、1980年4月に登場したモノクロ画面の初代機から数えて第4世代目となる。大きさは、縦7.204m×横12.806mの600型。3mm角のパッケージにR・G・Bの3色のLEDを封じた表面実装型の3in1 LEDを使っており、LEDの総数は約210万個。素子数は1,920×1,080で、ピクセルピッチは6.67mm。最大輝度は5,000cd/m2。リフレッシュレートは3,840Hz。4K映像に対応可能な4chプラグイン機能も搭載する。色度階調は22bit。黒パッケージのLEDを採用し、高コントラストを実現している。
第3世代の旧アルタビジョンは、砲弾型LEDを使用しており、素子数は1,632×928。ピクセルピッチは16mmだった。
新アルタビジョンは、画像処理スクリーンコントローラを搭載。超解像技術により、映像のぼやけを改善し、シャープな映像を実現する。リアルタイムにコントラストを自動調整するほか、西日など外光の色変化に応じて、表示色を最適に補正する。階調不足による等高線状の縞(疑似輪郭)の発生を抑制するとともに、画面上のブロックノイズを細かく散漫させ、低ビットレートのコンテンツのノイズを低減する。
省エネ性も高め、従来比で約50%の省電力化を実現。LEDの輝度半減期は80,000時間(旧アルタビジョンは30,000時間)で、17年以上使用できるという。リニューアルに伴い、映像送出機を2重化し、トラブル対策も強化。メインラインで機器トラブルを感知した際は、常時スタンバイしているサブラインに自動で切り替わり、放映が途切れるリスクを抑えている。
アルタビジョンの点灯式に菊地亜美さんらが登場
20日には、リニューアルしたアルタビジョンの点灯式が行なわれ、スタジオアルタの尾方晃社長や、中山弘子新宿区長、三菱電機の梅村博之常務/リビング・デジタルメディア事業本部長らが出席。タレントの菊地亜美さんと、フジテレビの佐野瑞樹アナウンサーが式の司会進行を務めた。
スタジオアルタの尾方社長は、「3度目のリニューアルにより、フルハイビジョンとなった新しいアルタビジョンの高精細な映像を楽しんで下さい」と挨拶。続いて来賓者によりくす玉開きが行なわれ、カウントダウンとともにアルタビジョンが点灯し、フルハイビジョンの映像が放映された。
尾方社長は、リニューアルしたアルタビジョンの今後の展開について、「AR(拡張現実)技術を利用し、ライブなどのイベントとのコラボなども考えている」とした。また、解像度がフルハイビジョンになった経緯について、「4K8Kという話もあったが、コストや技術の面からフルハイビジョンというところに落ち着いた」と説明。ただし、砲弾型LEDを使用していたハイビジョン画質の第3世代(ピクセルピッチ16mm/ドットピッチ8mm)から、第4世代では表面実装型LED(ピクセルピッチ6.67mm)に変わり、「1ピクセルのサイズが小さくなったので、実質的に倍くらいの画素密度になっている」と述べ、画質への自信を見せた。
新宿区の中山区長は、「画質が美しくて、迫力があって素晴らしい映像だと思います。リニューアルおめでとうございます」と祝辞を述べた。その後、旧アルタビジョンの画質と比較した映像や、菊地亜美さんが所属するアイドルグループ「アイドリング!!!」のPVが放映された。今後、2月21日から2月28日の期間は、リニューアルイベントウィークとし、JAXA(宇宙航空研究開発機構)やNHKエンタープライズの映像提供による「アルタシアター(高精細映像)」を放映。様々な企業とのコラボレーションイベントも実施される。