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ソニー、DSD/ネットワーク対応ハイレゾコンポ「MAP-S1」
実売7万円。USB DAC/S-Master HX/スマホ連携/radiko
(2014/3/19 13:05)
ソニーは、ハイレゾ/ネットワーク対応のミニコンポ「MAP-S1」を4月19日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は7万円前後。また、セット利用を想定したハイレゾ対応のブックシェルフスピーカー「SS-HW1」も4月19日に発売。店頭予想価格は6万円前後。
MAP-S1は、S-Master HXデジタルアンプやDLNAやAirPlayに対応したネットワークプレーヤー機能、CD再生機能などを備えたミニコンポの新モデル。製品クラス的には、HDDオーディオプレーヤー「HAP-S1」とUSB DAC/アンプ「UDA-1」の中間に位置づけられ、「販売好調なハイレゾ対応ウォークマンのユーザー層をホームオーディオへ誘引することを目指す」としている。
DLNA経由のDSDに対応したハイレゾコンポ「MAP-S1」
DLNA/AirPlay対応のネットワークオーディオ機能や音楽CD、USB DAC、iPhone/iPad/ウォークマン/USB、Bluetooth、FM/AMラジオなどの再生機能を備えたミニコンポ。カラーはシルバーとブラックの2色。ハイレゾは、2.8MHzまでのDSDや、24bit/192kHzまでのWAV、FLACなどの再生に対応する。再生可能フォーマットはDSD(2.8MHzまで)、WAV、FLAC、MP3、WMA、AAC、AIFF。
ハイレゾ再生は、USB DAC(パソコン接続)、ネットワーク(DLNA/AirPlay)、USB(ウォークマン、USBメモリ)などで対応している。EthernetやIEEE 802.11b/g無線LANも搭載している。
パソコンとUSB接続することでUSB DACとして動作。専用USBドライバとWindows Media PlayerやMedia Goなどの音楽プレーヤーソフトを利用してパソコンからのハイレゾ音声再生が楽しめる。また「Hi-Res Audio Player(ハイレゾオーディオプレーヤー)」を利用することで、DSD形式の音楽再生も可能になる。対応DSDフォーマットは、2.8MHz(DSD 64)までのDSF/DSDIFFファイル。なお、ハイレゾオーディオプレーヤーは、MacとWindowsに対応する。
前面のUSB端子はウォークマンやUSBメモリなどを接続でき、USB接続したデバイス内のハイレゾ音楽再生が可能。対応ウォークマンはNW-ZX1とNW-F880シリーズで、別売のウォークマン用オーディオ出力ケーブル「WMC-NWH10」を利用することで、ウォークマン内の楽曲をハイレゾのままデジタル出力できる。また、Wi-Fi/Bluetooth対応のスマートフォン/タブレット用アプリ「SongPal」からウォークマンやUSBメモリ内の楽曲検索や再生操作も行なえる。前面USB端子は、iPhone/iPad/iPodのデジタル接続にも対応している。
ネットワークプレーヤー機能はDLNAに対応。パソコンやNASなどのDLNAサーバー内の音楽ファイルをネットワーク経由で再生できる。スマートフォン/タブレット用アプリ「SongPal」で選曲や再生操作が可能。また、3月下旬に公開される音楽プレーヤーソフト「Media Go 2.7」ではDSDファイルのDLNA共有機能(ハイレゾサーバー)が追加され、パソコン内のDSDファイルもネットワーク経由で出力可能となる。
AirPlayに対応し、iPhone/iPad/iPodなどの音楽もWi-Fi経由で手軽に再生できる。BluetoothとNFCを搭載し、NFC搭載のスマホ/タブレットなどとワンタッチでペアリング可能。Bluetoothの対応プロファイルはA2DPとAVRCPで、aptXやAACなどの高音質コーデックにも対応する。
CDプレーヤー機能やFM/AMラジオ機能も搭載。USBメモリへの録音機能も備えており、音楽CDは約2.5倍速で録音できる。録音形式はMP3 128/256kbps。アンプは独自のフルデジタルアンプ「S-Master HX」で、出力は50W×2ch。音楽CDや圧縮音源を24bit/192kHzにアップコンバートして再生し、高域の表現力を向上する「DSEE HX」も搭載している。
インターネットラジオの「radiko.jp」や「tunein」も搭載。ソニーの定額制音楽配信「Music Unlimited」にも対応しており、SongPalから選局などの操作が行なえる。消費電力は60W(待機時0.5W)。外形寸法は約251×290×115mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約5.6kg。
ハイレゾ対応&木製キャビネットの「SS-HW1」
SS-HW1は、'13年10月発売の「SS-HA1/HA3」と同様に、本体上部と前面に備えた2つのツィータ「WD(Wide Dispersion)スーパーツィータ」により、50kHzまでの高域再生が可能なハイレゾ対応ブックシェルフスピーカー。店頭予想価格は約6万円(ペア)。SS-HA1(実売7万円)、SS-HA3(実売4万円)の中間の製品と位置づけられ、MAP-S1との組み合わせを想定している。
ブックシェルフ型のスピーカーで、光沢塗装を施した木製キャビネットを採用(SS-HA1/HA3はアルミニウムキャビネット)。バッフル板は15mmのMDF。ツィータとウーファを別キャビネットに実装することで、ウーファの音圧や振動に起因するツイータなどへの影響を防ぐ「セパレーテッドチャンバーキャビネット」を採用している。
3ウェイ4スピーカー構成となっており、上面と前面に19mmソフトドームツィータのWDスーパーツィータを各1基と、前面に25mmソフトドームツィータ、130mm径の発泡マイカ採用ウーファを装備する。
出力音圧レベルは83dB、最大入力は100W、インピーダンスは4Ω。再生周波数帯域は50Hz~50kHz。外形寸法は171×273×309mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約5.1kg。