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50万円のハイブリッドなど「ポタフェス」ヘッドフォン新製品多数。ダースベイダーも襲来

 最新のイヤフォン・ヘッドフォンが体験できるイベント「第5回ポータブルオーディオフェスティバル2014 in 秋葉原」(通称ポタフェス)が、6月28日、秋葉原の「ベルサール秋葉原」で開幕。会期は28日、29日の2日間、入場は無料。ここでは各社の新イヤフォン/ヘッドフォンを中心にレポートする。

 大阪日本橋と秋葉原に店を構える、イヤフォン/ヘッドフォン専門店「e☆イヤホン」によるイベントで、国内外のメーカー約140ブランドが参加している。なお、このイベントではe☆イヤホンから店舗に関する発表も行なわれ、秋葉原店が移転、売り場が2倍になり、7月下旬にオープンする事も発表されている。

ミックスウェーブ

THE SIRENS SERIES - Roxanne Universal Fit

 注目を集めているのは、片側に12個のバランスド・アーマチュアドライバを搭載したJH Audioのイヤフォン「THE SIRENS SERIES - Roxanne Universal Fit」。5月から発売されており、実売価格は138,700円前後。

 カスタムイヤフォンの「THE SIRENS SERIES - Roxanne」をベースに、ユニバーサルモデルとしているのが特徴。「soundrIVe Technology」と呼ばれる独自のミニクワッドドライバを採用する事で、低域×4、中域×4、高域×4の3ウェイを実現。独自開発のケーブルは、L/Rの低域を調整できる。ケーブル着脱も可能で、独自の4ピン端子、スクリューロック機構を備えている。

 また、Cypher Labsの新製品として、アナログ入力のみを備えたシンプルなヘッドフォンアンプ「AlgoRhythm Piccolo」というモデルを参考出品している。7月中旬〜下旬頃の発売を予定しており、価格はオープンプライスで、店頭予想価格は58,000円前後。

 小型のアナログヘッドフォンアンプだが、増幅部にオペアンプを使わず、独自に設計したフルディスクリートのアンプ部を採用しているのが特徴。厳選した計10ペアのICトライオードが使われている。既存のオペアンプを使わない事で、Cypher Labs独自の音を追求したのが特徴。4時間のUSB経由充電で、最大30時間の使用が可能。外形寸法は55×85×18mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は140g。フルディスクリートアンプながら、小型・長時間の連続使用を実現しているのも特徴とする。

AlgoRhythm Piccolo
アナログ入出力のみのシンプルな仕様
USB経由で充電する

 Unique Melodyからは、ダイナミック型ユニットを同軸配置で2基搭載したイヤフォンの試作機が登場。10mmのドライバと8mmのドライバを同軸配置している。発売日や価格などは未定。

ダイナミック型ユニットを2基同軸配置したUnique Melodyのイヤフォン

Westone

 Westoneは、28日から発売を開始した、6ドライバ搭載のイヤフォン最上位機種「W60」をメインに、新モデルを出展している。W60の価格はオープンプライスで、店頭予想価格は119,000円(税込)。低域×2、中域×2、高域×2、合計6基のBAユニットを搭載した。3種類のカラー(ガンメタルシルバー、ゴールド、レッド)のフェイスプレートを同梱し、ユーザーがプレートのカラーを変更できるのも特徴。

 さらに、届いたばかりという6ドライバ搭載カスタムインイヤモニター「ES60」の試聴機(ユニバーサル仕様)も用意。高域/中域/低域それぞれに2ドライバを内蔵。そのサウンドを確かめてから注文する事ができる。

6ドライバ搭載の「W60」
カスタムイヤモニター「ES60」の試聴機
ES60の実機

WAGNUS./宮地商会

NOBLE AUDIOのイヤフォン。ユニバーサルタイプの「CLASSIC」シリーズ

 WAGNUS.ブースでは、宮地商会と共に取り扱う北米のイヤフォンブランド「NOBLE AUDIO(ノーブルオーディオ)の製品を紹介している。宮地商会がユニバーサルモデルを、WAGNUS.がカスタムイヤフォンを担当する。

 NOBLE AUDIOは2013年秋にサービスを開始した新進気鋭のブランドで、音質だけでなく、デザイン性の高さも特徴だという。出展だけでなく、イベント特別価格で販売も行なっている。

 ユニバーサルタイプで、3〜6ドライバのモデルをラインナップする「CLASSIC」シリーズ(39,900円〜108,000円)に加え、同シリーズのフェイスプレートに様々なデザインを施した「WIZARD」シリーズも用意。

 さらに、耳型を採取して作成するカスタムイヤフォンシリーズも取り扱う。3ドライバの「Noble 3C」(税込51,500円)から、10ドライバ「Kaiser 10」(税込181,500円)までをラインナップ。10ドライバの構成は低域×2、中域×2、中高域×2、高域×2、超広域×2の4ウェイとなる。

ラインナップ
フェイスプレートのデザイン性の高さも特徴

ファイナル

 ファイナルオーディオデザイン事務所のブースでは、夏に発売を予定しているヘッドフォン2機種を参考展示。これまでのPANDORA HOPEシリーズと同様に、バランスド・アーマチュアユニットと50mm径のダイナミック型ユニットを組み合わせたハイブリッドヘッドフォンだが、新開発のダイナミック型ユニットを採用し、筐体の素材をよりグレードの高いものにしているのが特徴。

 価格は未定だが、ステンレスの切削筐体と、アルミ切削筐体を組み合わせた最上位モデル「PANDORA HOPE X」が50万円程度、ステンレス切削筐体と、シボ塗装仕上げの硬質ABS製筐体を組み合わせた「PANDORA HOPE VIII」が20万円程度を想定している。

左が「PANDORA HOPE X」、右が「PANDORA HOPE VIII」
「PANDORA HOPE X」

 また、量産品として世界初、3Dプリンタで造形された64チタン製筐体のイヤフォン「final audio design LAB I」(FI-LAB01)で培った、磨き上げの技術などを投入したイヤフォンの新モデルも夏に2機種発売予定。どちらもフルレンジのBAを搭載し、「Heaven VIII」が5万円前後、「Heaven VII」が6万円前後の予定。

Heaven VIII
Heaven VII

イメーション

TDK Life on Recordの新ヘッドフォン

 TDK Life on Recordの新ヘッドフォンを参考出展している。8月上旬から順次発売予定のモデルで、いずれもアラウンドイヤータイプ。

 「TH-WR800」は非圧縮無線伝送のKleerに対応し、Kleerの送信機をセットにしたワイヤレスヘッドフォン。ハウジングにボリューム調整ボタンなどを備えている。価格は16,000円前後。単4電池4本で動作する。

 WR780は、Bluetooth対応のワイヤレスヘッドフォン。40mmドライバを搭載しており、価格は1万円前後。同じく40mmドライバを搭載した有線接続の「ST560」も6,000円前後で発売予定。カラーは2色を用意する。

TH-WR800
WR780
ST560

日立マクセル

MXH-RF800

 日立マクセルのブースでは、「MXH-RF800」というイヤフォンを参考展示。8月頃の発売を予定しており、価格は未定。「MXH-RF500」と同じ、10mm径のダイナミック型ドライバを搭載しながら、さらに音質の向上を図っているというモデルで、アルミと樹脂の異なる素材をハウジングに採用する。なお、写真のケーブルは白だが、製品版では黒になる予定。

カナルワークス

3ウェイ8ドライバを搭載した「CW-L71」

 カスタムイヤフォンの新モデルとして、片側に3ウェイ8ドライバを搭載した「CW-L71」と、サウンドチューニングシステムを加えた「CW-L71PSTS」を展示。どちらも受注開始は6月28日で、生産は8月から。価格は「CW-L71」が14万円、「CW-L71PSTS」が15万円。耳型採取費用は別。

 既発売の「CW-L51a」(104,572円)をベースに、さらなる高解像度を追求。低域×2、中域×2、高域×4の合計8ドライバ構成で、デュアルタイプの高域用ドライバにより、「クリスピーなサウンドを再現する」とする。低域用にはオープンベントタイプの高感度ドライバを採用。ハイスピードな低音を追求した。

 ユーザーが好みに合ったサウンドに調整できる機構「パーソナル・サウンド・チューニング・システム」(PSTS)を搭載したバージョン「CW-L71PSTS」も用意する。

フォーカルポイント

SuperDarts Titanium+Remote

 フォーカルポイントのブースで訴求されているのは、英ATOMIC FLOYDの新イヤフォン「SuperDarts Titanium+Remote」。27日から出荷を開始したばかりで、価格は46,000円。

 BAと9mm径ダイナミック型ドライバを各1基搭載したハイブリッドタイプで、既発売の「SuperDarts + Remote」のハウジングをチタンに変更したモデルとなる。航空宇宙グレードのチタンを使う事で、軽さと強度の両立を図っている。

フルテック

初のイヤフォン「ADL EH008」

 フルテック、ADL(ALPHA DESIGN LABS)ブランドのブースでは、5月に発売された初のイヤフォン「ADL EH008」をメインに訴求。ダイナミック型ユニットをデュアルで搭載しており、価格は19,800円。高域用に5.8mm径、中低域用に8mmのダイナミック型ユニットを採用し、中低域はα(超低温処理した)ドライバ仕様となる。5.8mm径ユニットはチタン振動板フィルムを採用。

 制振のための特殊ABS樹脂を使ったハウジングを、カーボンファイバーのハウジングで覆い、デュアルハウジング構成としている。

ヘッドフォンの新モデル「H128」

 秋頃の発売を予定しているヘッドフォンの新モデル「H128」も参考展示。既存モデル「H118」の後継と位置づけられており、搭載ドライバが自社製に変わったのが大きな特徴。ケーブル着脱も可能で、高品位なケーブルを最初から付属している。3万円台後半をイメージ。カラーは3色展開となる予定。

トップウイング

 HiFiMANは、平面型振動板を使ったヘッドフォンの新モデル「HE-400i」などを展示。近日発売予定で、価格は54,800円。大出力のヘッドフォンアンプを必要としない、高能率な新型平面磁気ドライバを採用。インピーダンスは35Ω、感度は94dB/mW。周波数帯域は15Hz〜50kHz。重量は360g。

 トップウイングのブースではさらに、イヤフォンの新製品としてBlueGearの「CS-2」、UCOTECHの「UCT-IL300 Affetto」を参考展示。「CS-2」はデュアルBAドライバ搭載で、年末に発売予定。高いフィット感が特徴という。「UCT-IL300 Affetto」は、3万円以下で今夏発売予定。新開発の8mm径ドライバを搭載している。

平面型振動板を使ったヘッドフォンの新モデル「HE-400i」
左からBlueGearの「CS-2」、UCOTECHの「UCT-IL300 Affetto」

その他

 モダニティが7月上旬から発売する、「スター・ウォーズ」のキャラクターとコラボレーションした米SMSオーディオのヘッドフォン「STREET by 50 スター・ウォーズ ファーストエディション」4モデルが出展。

 オンイヤー型ヘッドフォン「STREET by 50」をベースに、映画「スター・ウォーズ」シリーズに登場する、レベル・アライアンス、ストーム・トゥルーパー、ギャラクティック・エンパイヤー、ボバ・フェットを象徴する色と紋章を配置したデザインを採用している。会場にはその応援に、ダースベイダーと、ストーム・トゥルーパーをイメージしたコスプレコンパニオンも登場。多くの来場者が記念撮影をしていた。

STREET by 50 スター・ウォーズ ファーストエディション
ストーム・トゥルーパーをイメージしたコスプレコンパニオン
ダースベイダーも襲来!
ハーマンインターナショナルのブースでは、AKGのヘッドフォン「K812」など、プロフェッショナルシリーズを含めたラインナップを紹介
Plantronicsのブースでは、近日発売予定のスポーツ向けBluetoothイヤフォンを参考移転時。1万円台の予定で、ネックバンドタイプ。装着時でも外の音が聴き取りやすいよう工夫されている

(山崎健太郎)