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CEC、DSD対応USB DAC搭載ベルトドライブCDプレーヤー

330gのCDスタビライザー&ESS DAC搭載「CD5」。17万円

 CECは、DSD対応USB DACを備えたベルトドライブ式のCDプレーヤー「CD5」を10月2日より発売する。価格は17万円。カラーはシルバー。

CD5

 同社伝統のベルトドライブ方式を採用したCDプレーヤーに、5.6MHz DSD対応のUSB DACを追加。CDスタビライザーは、真鍮製で直径は70mm、重量は330g。ベルトドライブ方式では、重量級CDスタビライザーの使用によりターンテーブルの質量を上げ、慣性の力を利用して安定したディスクの回転を得ることができる。そのため、モーターを小型化し、ディスクの回転軸から離れた位置に設置可能となり、振動による音楽信号への影響を排除できる。

 一方で、ベルトの寿命や交換の煩わしさを指摘する声も存在していたため、新製品のCD5では、いつでもベルトの状態を確認できるようメカニズム構造を一新。必要に応じてユーザーがベルト交換できるようにした。

70mm径、330gのCDスタビライザー
ベルト交換などメンテナンス性を向上

 USB DAC機能も搭載し、DACチップには「ES9018K2M」を採用。デジタルフィルターは周波数特性の優れた「フラット」と、高域での自然な減衰特性をもつ「パルス」を切替られる。独自のフルバランス回路で処理、伝送することで、みずみずしい再生音を実現するという。

 デジタル入力はUSBと光デジタル、同軸デジタルを各1系統装備。USB入力は384kHz/32bitのPCM系と、5.6MHzまでのDSDに対応。光/同軸デジタルは192kHz/24bitまでの対応となる。

 USBでは、Mac OS X 10.6.8以降はドライバ無しで利用可能、Windowsではfoobar2000にASIOドライバなどを追加することでDSD再生に対応する。Windows用ドライバはCECのダウンロードサイトで提供する。

 出力端子はアナログ音声×2で、アンバランス(RCA)とバランス(XLR)を各1系統装備。USB DAC対応にあわせて、新たにヘッドフォン出力(ステレオ標準)も搭載した。

背面にUSBやバランス出力などを装備する

 前面ディスプレイには選択中の音源やデジタルフィルターの種類、サンプリング周波数などを表示。CD用には独立した蛍光ディスプレイを装備する。消費電力は17W。外形寸法は435×335×109mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約8.6kg。リモコンや電源ケーブル、セットアップガイドなどが付属する。

前面ディスプレイに入力やサンプリング周波数などを表示
CDの再生時間も

(臼田勤哉)