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アイ・オー、三菱の技術を継承したAV/ゲーム向け“至高の液晶ディスプレイ”
(2014/10/15 11:00)
アイ・オー・データ機器は、スマートフォンとの連携や、ゲームで便利な機能を搭載した液晶ディスプレイ「GIGA CRYSTA」シリーズ2機種を、11月中旬に発売する。価格はどちらもオープンプライス。店頭予想価格は、27型の「LCD-RDT271XPB」が54,800円前後、23.8型で狭額縁の「LCD-RDT241XPB」が39,800円前後。
昨年、液晶ディスプレイ事業を終息した三菱電機が、アイ・オー・データに技術供与して作られたディスプレイ。三菱のディスプレイで使われていた、高画質回路の「ギガクリア・エンジンII」も搭載している。設計などは三菱が担当し、アイ・オーはファームウェアの改良などを行なっているという。
高画質回路「ギガクリア・エンジンII」搭載
どちらのモデルも、パネルの解像度は1,920×1,080ドット。AH-IPSパネルで、バックライトはLED。表面はノングレア。輝度は250cd/m2。コントラスト比は1,000:1。視野角は上下左右178度、応答速度は14ms(グレー to グレー)で、オーバードライブ回路最大時は3.2ms。
前述のように、高画質回路の「ギガクリア・エンジンII」を搭載。超解像技術が使われており、入力映像の解像度に合わせ、独自の画像処理アルゴリズムを用いて、最適な拡大を行ない、ぼやけ成分も推定して補正。ちらつきが発生しやすい箇所も抑え、自然でクッキリとした拡大表示ができるという。
人肌がざらつかないように、肌色を検出すると、その部分には超解像技術を適用せず、なめらかな肌を再現。ネットのストリーミング映像などに含まれるブロックノイズを検出し、低減して表示する「ブロックノイズリダクション」も備えている。
他にも、白飛びや黒つぶれを調整して、コントラストを豊かに表現する「エリアコントラスト」、「ダイナミックコントラスト」、10bitガンマ補正、階調数拡張処理、色変換処理なども行なっている。
ゲーム向けの機能として、パネルに合わせてチューニングしたオーバードライブ機能により、IPS方式で業界最高クラスという3.2ms(グレー to グレー)の応答速度を実現。フレームの遅延も低減。画面処理を制限する「スルーモード」を使うと、ギガクリア・エンジンIIやオーバードライブ機能を有効にした場合でも、内部遅延時間は0.1フレームを実現。応答性が求められるゲームも快適に操作できるという。
480iや1080iのインターレース映像を、プログレッシブ映像に変換する3次元IP変換回路も備えている。
また、ブルーライト低減機の「ブルーライトリダクション」も搭載。効果を5段階から調整でき、目の疲れを低減できるとしている。
豊富な接続端子を装備
入力端子は、アナログRGB(D-Sub 15ピン)×1、DVI-D(HDCP対応)×1、D端子×1、HDMI(MHL対応)×1、HDMI×1を装備。ステレオミニの音声入力と、ヘッドフォン出力も装備。ステレオスピーカーも搭載する。
HDMIとD端子利用時は、コンテンツに応じた画質選択が可能。「動画(自動)」モードを選択すると、入力信号の輝度に合わせ、解像度判別やエリアコントラスト、ブロックノイズリダクション、ダイナミックコントラストなどを自動で設定。テレビ、シネマ、ゲームのモードから最適なものが適用される。
HDMIの1系統はMHLにも対応し、対応するスマートフォンとケーブル接続し、スマートフォンの映像・音声をディスプレイから出力できる。その際も、スマートフォンで静止画を表示する時に適した「フォト」モードや、スマホで撮影した高解像度動画の表示に適した「動画(高解像度)」モード、ストリーミング動画などの低解像度映像に適した「動画(低解像度)」モードなどが選べる。
小画面の縦横表示を自動切り替えしたり、ディスプレイに付属するリモコンから、スマホの対応アプリを操作する事も可能。また、スマホへの給電も行なえる。
パソコンの表示と、スマートフォンの画面を並べて表示する事もでき、スマートフォンの有効画面サイズに合わせて、小画面の縦サイズを4つのスタイル(9:16/10:16/4:3/カスタム)から選択できる。スマホ画面を小画面として、画面の隅に表示する機能では、表示位置や小画面のサイズも選択できる。
D端子入力は、プレイステーション・ポータブルとの接続も想定。OSDメニューから「ポータブル」を選ぶと、PSPから出力された720×480ドットの映像を自動で画面いっぱいに表示できる。