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8K/120fpsやHDRに対応する次世代MHL「superMHL」策定
リバーシブルコネクタ採用。最大40Wの充電機能も
(2015/1/7 09:32)
モバイル機器を中心に採用が進むデジタルインターフェイス「MHL」を推進するMHLコンソーシアムは6日(米国時間)、次世代のMHL規格「superMHL」を発表した。新たに8K/120fpsの高解像度/ハイフレームレート映像伝送に対応するほか、HDR技術や、Dolby Atmos/DTS-UHDオーディオの対応などが図られる。
現在のMHL 3.0では、4K/30p映像に対応しているが、superMHLでは、8K/120fpsまでの高解像度/ハイフレームレートをサポート。さらに、最大48bitの色深度サポートや、 ハイダイナミックレンジ(HDR)に対応し、明るいスペクトルハイライトとシャドーディテールを実現する。
加えて、Dolby AtmosやDTS-UHD、3Dオーディオ、オーディオオンリーモードなどのオブジェクトオーディオに対応し、没入型のサラウンドサウンドを提供。最新のコンテンツ保護技術HDCP 2.2もサポートする。また、複数のMHL対応機器(TV、AVR、ブルーレイプレーヤー)を接続して1つのリモコンで操作(RCP)できる。これらの対応により、「MHLのリーチを(現在のモバイルのみならず)ホームシアター接続の分野で拡大する」としており、セットトップボックス(STB)、BDプレーヤー、AVアンプ、ストリーミングメディアスティックなどでの対応も目指す。
モバイル対応においても、最大40Wの充電機能を提供するなど強化を図っている。USB Type C向けのMHL Alt Mode対応も図られた。
コネクタ形状は、新たなリバーシブルsuperMHLとなる。32ピン・コネクターとなり、映像やデータの伝送と充電を同時に行なうことができるほか、プラグの向きやケーブルの方向を方向を気にする必要がないリバーシブル設計により、フラストレーションを排除したとする。また、先行版のMHL1/2/3仕様との後方互換性も確保している。
superMHLの仕様書は1月末に提供開始予定。
特徴 | superMHL | MHL 3 | MHL 2 | MHL 1 |
---|---|---|---|---|
最大解像度 (fps) | 8K120 | 4K30 | 1080p60 | 1080p60 |
HDR/BT.2020 | ○ | - | - | - |
Blu-ray Audio (TrueHD/DTS-HD) | ○ | ○ | - | - |
Dolby Atmos DTS-UHD 3D Audio Audio Only Mode | ○ | - | - | - |
充電 | 40W | 10W | 7.5W | 2.5W |
著作権保護 | HDCP 2.2 | HDCP 2.2 | HDCP 1.4 | HDCP 1.4 |
マルチ ディスプレイ | 最大8 | 最大4 | - | - |
コネクタ | superMHL USB Type-C micro USB HDMI Type A Proprietary | 規定なし | 規定なし | 規定なし |