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ESS、ES9018K2M後継のポータブルオーディオ用DAC
DSD 11.2MHz対応のアンプ統合DACも
(2015/1/9 16:11)
米ESS Technologyは、ポータブルオーディオやスマートフォン向けのDACやヘッドフォンアンプを発表した。多くの採用事例を誇る32bit DAC「ES9018K2M」の後継品となる「SABRE9018AQ2M」や、ヘッドフォンアンプ「SABRE9602」、32bit DACとヘッドフォンアンプを統合した「SABRE9018Q2C」を順次投入する。
定番DACをリニューアル「SABRE9018AQ2M」
SABRE9018AQ2Mは、ハイレゾオーディオプレーヤーや多くのDSD対応ポータブルヘッドフォンアンプの定番的に採用されているDAC「ES9018K2M」の後継製品。
「オーディオファイルグレード」という高音質が特徴で、SN比は129dB、全高調波歪率+N(THD+N)-120dBを実現しながら、スマートフォンやタブレット、ポータブルプレーヤー向けの低消費電力設計となっているタイムドメイン ジッタエルミネーターにより、歪みの要因となるクロックジッタも防いでいる。
PCMやDSDなどのフォーマットに対応し、384kHzまでサポート。消費電力は40mW以下で、待機時は1mW以下。32QFNの5mm×5mmパッケージで供給される。
ヘッドフォンアンプ「SABRE9602」
SN比122dB、THD+Nが-123dBという性能のヘッドフォンアンプチップ。32Ωヘッドフォンを49mWで出力できる。モバイル向けの低消費電力設計が特徴で、大型のDCブロッキングキャパシタの採用などで、ポップ/クリックノイズも抑制。40-QFNパッケージで出荷される。
32bit DAC+アンプ「SABRE9018AQ2C」
11.2MHz DSDや384kHz/32bit PCMなどに対応したDACとヘッドフォンアンプを集積したSoC(System On a Chip)で、5mm×5mmの小型パッケージでモバイル機器向けに提供される。
3.3V電源で動作。SN比121dB、THD+Nが-115dBで、32Ωヘッドフォンを49mWで出力できる。低消費電力も特徴で、ボイスコミュニケーション対応なども図られている。
【訂正】
記事初出時に、『SABRE9018AQ2Mは、AK240などのハイレゾプレーヤーで採用されているDAC「ES9018K2M」の後継と記載していましたが、AK240やAK120IIなどのDACは「CS4398」でした。お詫びして訂正いたします。(9日25時追記)