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ソニー、動くシートなど4Dシアターシステムを展開。TOHOシネマズ新宿などに納入

MediaMation MX4D

 ソニービジネスソリューションと米MediaMationは26日、上映映像に合わせて客席のシートを動かすなど、作品への没入感を高める「MediaMation MX4D」システムの日本国内の映画市場における独占販売店契約を締結した。ソニービジネスソリューションは、同システムの導入により国内で4Dシアタービジネスを展開。4月10日オープン予定の「TOHOシネマズ ららぽーと富士見」を始め、6月下旬に「TOHOシネマズ 新宿」、「TOHOシネマズ 六本木ヒルズ」へ順次納入する。

 MediaMation MX4Dは、映像に合わせて客席のシートが前後左右や上下に動いたり、ミストや香り、ストロボ、煙などの特殊効果によって作品への没入感を高め、エンタテインメント型の映画鑑賞スタイルを実現するシステム。「3D映像効果と合わせて、観るだけでなく、映像の世界感を体感できる次世代型の劇場を可能にする」としている。

 ソニービジネスソリューションは、2009年以来、映画館のデジタル化を推進し、国内の映画館約1,000スクリーンにデジタルシネマ上映システムを導入。同社の上映システムは、TOHOシネマズの全劇場でも採用されており、劇場でのエンタテインメント向上を図るためにMediaMation MX4Dシステムの導入が決まったという。

"長澤まさみ"MediaMation MX4Dポスター

 TOHOシネマズでは、MediaMation MX4D導入を機に、4D映画の醍醐味を日本全国に浸透させることを目的とした「TOHO 4D PROJECT」を発足。「4D映画を単なる3D映画の発展形ではなく、劇場でしか体験できない新しい"映像&LIVEエンタテインメント"と位置付けて、4D映画プログラムやキャンペーンなどの活動を通じ、4D映画の魅力を広く伝える」としている。

(一條徹)