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ソニー、ハイレゾ無線再生も可能なCD/ラジオ/Bluetoothコンポ「CMT-SX7」
(2015/5/12 13:08)
ソニーは、BluetoothのLDACコーデックや、ワイヤレスでのハイレゾ音源再生に対応したコンポ「CMT-SX7」を7月11日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は6万円前後。
同日に発表したワイヤレススピーカー「SRS-X99」や「SRS-X88」と同様の無線音楽再生機能を備えながら、メインユニットと2ウェイブックシェルフスピーカーで構成し、CDプレーヤーを備えたコンポ。
ワイヤレス再生機能
BluetoothのコーデックはSBC、AACに加え、LDACをサポート。NFCでのワンタッチペアリングにも対応する。
DLNA/Airplayに対応しており、無線LANはIEEE 802.11a/b/g/nに対応。11nをサポートする事で、ハイレゾ楽曲を安定して伝送・再生できるという。ハイレゾ音源はWAV/FLAC/AIFF/ALAC(Apple Lossless)の192kHz/24bitをサポート、DSDは2.8MHzまで再生できるが、リアルタイムでリニアPCM変換しながらの再生となる。CDやMP3の音楽を最大192kHz/24bitまでアップスケーリングして処理するDSEE HXも利用可能。
既に提供しているアプリ「SongPal」は、3.0にバージョンアップ。新たに「SongPal Link」機能が追加される。複数のSongPal Link対応機器に対して、同時に同じ音楽を送信したり、ボリューム調整などができるもの。SongPal Linkの画面を表示させると、ネットワーク上に存在する対応製品がアイコンで表示される。
ユーザーがアイコンを重ねると、重ねた機器がグループ化。そのグループに対して、再生する音楽を指定し、ボリューム調整などができる。リビングに設置した2台のスピーカーで同じ曲を鳴らし、隣の部屋のスピーカーから別の音楽を流すといった使い方が可能。特定のスピーカーの音だけ小さくしたり、複数台の音量をいっぺんに大きくするといった操作もできる。
音楽の再生も、SongPal Linkから行なえる。なお、ワイヤレス連携に利用しているのはDLNAではないため、SongPal Link対応機器しか制御や楽曲伝送はできない。1グループに参加できるのは10台まで、最大5グループが作成できる。SongPal Linkの対応モデルはSRS-X99/SRS-X88/SRS-X77/CMT-SX7。
従来モデルはMusicUnlimitedなどに対応していたが、同サービスも終了。新モデルでは、そうした個別のサービスに対応するのではなく、Google Castをサポートした。プラットフォームとしてGoogle Castに対応した事で、Google Castをサポートする様々なアプリから、ワイヤレスで楽曲再生が可能となる。
ただし、Google Castは現時点では映像配信サービスに対応するものが多く、音楽系では「TuneIn Radio」と「8tracks」、「KKBOX」のみとなる。
アンプやスピーカーについて
アンプはデジタルアンプのS-Master HXを採用。総合出力は100W。前面にUSB-A端子を備え、そこに接続したUSBメモリに、CDからの音楽をMP3の128/256kbpsで録音可能。USB接続したウォークマンに録音する事もできる。
背面にはUSB-B端子を備え、PCと接続してUSBスピーカーとして使用する事もできる。
AM/FMチューナも搭載。FM補完放送に対応しており、受信周波数は76~95MHz。
USB以外の入力端子は、光デジタル音声、アナログ音声(RCA)を各1系統装備。出力は、ステレオミニのヘッドフォン出力を1系統備えている。スピーカーターミナルは、ソニーのセットステレオでは初というスクリュータイプを採用した。
付属のスピーカーは2ウェイのブックシェルフ。既発売の「CMT-SBT300W」に付属するスピーカーと比べ、約90%のコンパクト化とハイレゾ対応の高音質化を両立したという。
ユニットは1.9cm径のソフトドームツイータと、10cm径のウーファを採用。再生周波数帯域は55Hz~40kHz。インピーダンスは6Ω。最大入力は50$。出力音圧レベルは81dB(1W/1m)。
エンクロージャはバスレフ。回折による音への影響を軽減するために、バッフル面の左右を45度にカット。音が自然に広がるようにしている。スピーカーターミナルはバナナプラグにも対応する。
メインユニットの外形寸法は225×263×115mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約2.7kg。消費電力は46W。スピーカーは145×225×245mm(同)で、重量は約3.5kg。