富士通テン、'12年以前発売のタイムドメインスピーカーを値上げ。円安の影響

　富士通テンは、タイムドメイン(時間領域)理論に基づいたホームオーディオ用スピーカーを含む「ECLIPSE ホームオーディオシステム」9製品の価格改定を、7月1日以降の受注分より実施する。

　対象となるのは2012年以前に発売した製品で、ハイエンドモデル「TD712zMK2」は現行の330,000円から400,000円に値上げとなる。その他の対象製品については後述する。

　なお、2014年発売の「TD-M1」、「TD725SWMK2」、「TD520SW」、「TD316SWMK2」の4機種は今回の改定の対象外。

「TD712zMK2-S」(左)と「TD712zMK2」(右)

左からTD508MK3、TD510MK2、TD510zMK2

　価格改定の理由として、「製造原価高騰を吸収すべく合理化努力を行なってきたが、昨今の円安の影響も重なり、自助努力のみでは価格を維持することが困難となった」と説明している。

　同社のタイムドメインスピーカーは、周波数領域に着目した従来の再生方法に加え、「時間領域(タイムドメイン)の再現性」に着目した「タイムドメイン理論」に基づくもの。音が発生する際の振動の発生から消滅までの時間的な過程をたどることで原音の波形を再現。原音に限りなく近づけることを追求している。