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PCレスでリッピング/ハイレゾ保存、アイ・オーのオーディオNAS「Rock Disk for Audio」
(2015/6/10 11:00)
アイ・オー・データ機器は、ネットワークオーディオの楽曲保存場所として使えるNAS「Rock Disk for Audio」3モデルを6月下旬に発売する。直販サイトのアイオープラザ専売で、価格はオープンプライス。直販価格は、SSDの500GBモデル「HLS-C500SHF」が49,800円(税込)、HDDの2TBモデル「HLS-C2.0HF」が28,864円(税込)、1TBモデル「HLS-C1.0HF」が22,384円(税込)。
なお、10日に限定クーポンを配布。2TBモデルを24,980円(税込)、1TBモデルを18,980円(税込)で予約できる。また、6月10日~7月31日の期間に3製品のいずれかを購入すると、e-onkyo musicで好きな楽曲を1曲無料でダウンロードできるクーポンもプレゼントされる。
挑戦者ブランドで提供していたオーディオ用NAS「RockDiskNext」の後継モデル。同モデルは主要部品の調達が不可能になったため、生産終了、完売となったが、新モデルの開発にあたっては挑戦者ブランドではなく、アイ・オー・データ機器の製品として発売することとなった。
独自路線の挑戦者ブランドではなく、通常のアイ・オー・データの製品として発売されるに伴い、幅広いユーザーが導入・活用できる事を念頭に開発。ネットワークオーディオ環境を初めて構築するという人でも、簡単に、PCを使わなくても設定できる点が特徴。HDDやSSDも初めから内蔵されており、メディアサーバーのインストールも不要。
採用メディアサーバーは、Twonky Server。ネットワークオーディオで実績があり、動作検証も多くの機種で行なわれている事から採用された。ネットワーク経由で再生できるファイルは、WAV/MP3/WMA/m4a/m4b/OGG/FLAC/AAC/mp2/AC-3、mpa/aif/aiff/asf/dff/dsf。
従来モデルと比べ、楽曲検索の条件が増加。より聞きたい曲が探しやすくなっているという。また、フォルダ内で楽曲を表示する場合、あいうえお順ではなく、トラックナンバーを優先して並べるようになっている。
PCに詳しくない人でも、ネットワークオーディオ環境を構築できるように、スマートフォンやタブレットからのセットアップが可能。管理画面もスマホ/タブレット操作に対応している。
さらに、音楽CDをスマートフォンにリッピングできる別売のドライブ「CDレコ」とも連携可能。CDレコはスマートフォンだけでなく、登録したNASにリッピングする事も可能だが、その保存先として「Rock Disk for Audio」が利用可能。セッティングやCDからのリッピングまでを、PCを使わずに完結できるのが特徴となる。
ハイレゾ音楽配信サービスとも連携。e-onkyo musicの自動ダウンロード機能を備えており、「Rock Disk for Audio」の設定画面からe-onkyo musicにアクセスし、デバイスを登録しておくと、e-onkyo musicで購入したハイレゾ楽曲をNASに自動的にダウンロードできる。
これにより、例えば出先でスマートフォンやPCでe-onkyoの楽曲を購入すると、自宅のNASに自動的にハイレゾ楽曲がダウンロードされるといった使い方ができる。
リスニングルームへの設置を想定し、ファンレスを実現。HDDモデルは発熱や動作音の少ない2.5インチHDDを採用。「RockDiskNext」は海外製の基本システムを採用していたが、新モデルはアイ・オーのNASと同じシステムを使っているため、「安定動作に磨きがかかった」という。
バックアップ方法として、2台の「RockDisk for Audio」の同期機能も用意。同期させる事で、片方が故障しても、音楽ライブラリを守ることができる。「オーディオ用NASの中では比較的お求めやすい価格帯の製品ならではの提案」としている。
保存した音楽ファイルを、外出先のスマートフォンやタブレットから再生する事も可能。「RemoteLink Files」というアプリをインストールし、NASのパッケージに同梱されたQRコードをスマホで撮影、パスワードを設定すれば連携設定が完了。対応音楽ファイルであれば、ストリーミング再生もできる。
外形寸法は約85×79×130mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約340g。消費電力は最大9.5W、平均8W。