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有機ガラス管からの音と温かい光。ソニーのBluetooth「グラスサウンドスピーカー」

 ソニーは、有機ガラス管を利用した筐体で360度方向に音を広げられるポータブルBluetoothスピーカー「グラスサウンドスピーカー」(LSPX-S1)を2月13日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は74,000円前後。

Life Space UXシリーズの「グラスサウンドスピーカー」
有機ガラス管内のフィラメント型LED

 住空間に溶け込むようなデザインを目指したBluetooth 3.0準拠の円筒形ポータブルスピーカー。上部の有機ガラス管をツイータとして利用し、下部のアルミ筐体にはウーファ1基を搭載した4ch構成(ツイータ×3、ウーファ×1)。天面にはパッシブラジエータを搭載している。ガラス管内には「包みこむような暖かい光を作り出す」というフィラメント型LEDも搭載。デジタルアンプ「S-Master」を備え、LDACコーデックに対応するなど、デザインだけでなく音質にもこだわっている。

 生活空間そのものを使った映像/音楽の楽しみ方を提案するソニーの「Life Space UX」シリーズ製品で、「2015 International CES」や「IFA 2015」などで先行披露。今回、仕様と発売日や価格が決定した。

グラスサウンドスピーカー(LSPX-S1)
LED点灯時のイメージ
'08年発売のサウンティーナ

 有機ガラス管を使った「Sountina(サウンティーナ)」('08年発売)の音響技術を継承しており、テーブルに置けるサイズまで小型化してバッテリを内蔵することによりポータブル化。さらに高音質化も図った進化版という位置づけ。サウンティーナは高さ約1.8m、重量は約12.5kgと大型のシステムで、価格も100万円と高価だったが、グラスサウンドスピーカーではより多くの人にカジュアルに使ってもらうことを狙いとし、主なユースケースとしてダイニングや小さなパーティなど人の集まるところでの利用を想定している。

グラスサウンドスピーカーの利用イメージ

音質にこだわった設計。スマホアプリで各種設定も

 一般的なワインボトルよりやや細めの円筒形デザイン。有機ガラス管の上には低域再生用として、半透明エッジのパッシブラジエータを備える。下部のアルミ筐体内には、中域再生用の50mm径ウーファを下向きに内蔵。外形寸法は82×303mm(直径×高さ)、重量は920g。

 有機ガラス管は音響特性に優れ、万が一倒れて割れても飛散しにくいという。筐体は無垢のアルミ素材からの切り削し。底面はブラウンカラーの人工レザーでくるまれている。

上面に低域再生用のパッシブラジエータ
中域再生用のウーファ1基を内蔵し、ポートを設けている
アドバンストバーティカルドライブテクノロジーで音を広げるイメージ

 有機ガラス管をツイータにする独自の「アドバンストバーティカルドライブテクノロジー」を採用。筐体内部の振動板の端面に3つの加振器が120度間隔で配置され、有機ガラス管の端面を叩くことで音を出している。音の広がる方向に対して垂直に加振し、その振動がガラス管全体に伝わることで発生した音波が360度方向に広がり、離れた場所でも音の減衰が少なくクリアな音を楽しめる。

 サウンティーナが採用していた「バーティカルドライブテクノロジー」から、加振器や音響サスペンションを刷新して小型化。サウンティーナに比べて高調波歪を大幅に抑えて高音質化したとする。

 マルチアンプ構成のデジタルアンプ「S-Master」でツイータ(加振器)×3、ウーファ×1を独立駆動。圧縮された音源で失われがちな高音域を補完する「DSEE」にも対応する。アンプ部の最大出力は13W(ウーファのみ:ACアダプタ動作時)。また、ソニーおすすめの音楽設定を行なう「Clear Audio+」機能も用意している。再生周波数帯域は60Hz〜40kHz。ハイレゾ対応機器としての仕様を満たしているが、ソニーではハイレゾ対応商品としては訴求せず、ハイレゾロゴも付けないとしている。

 高音質化のために低位相ノイズの水晶発振器や並列処理が可能な2基の高性能DSPを採用。サンプリングレートコンバータからデジタルアンプ出力までは96kHz/24bitで処理している。また、バッテリ4個の直列接続で12V以上の電圧を確保し、昇圧回路を使わずアンプへダイレクトに電力供給している。

 Bluetooth 3.0準拠で、対応プロファイルはA2DP、AVRCP。コーデックはAAC、aptXに加えてLDACにも対応する。単体で利用できるが、2台用意してBluetooth接続してステレオ再生したり、両方から同じ音を流す「ステレオ・ダブルモード」も利用可能。このモードで利用できるコーデックはSBCとAACのみとなる。そのほか、SCMS-Tの著作権保護もサポートする。

 NFCをサポートし、スマホなどを本体底面にワンタッチしてペアリング可能。接続状況はウーファ下のポートにある、円錐形のリフレクター上に備えたステータスLEDランプで確認できる。また、ペアリング完了など接続状況に合わせて通知音(特別収録されたアコースティックギターの音)を鳴らすこともできる。

2台同時利用も可能
ウーファ下のリフレクターにBluetooth接続状態を確認できるLEDを搭載

 スピーカー本体の各種設定をスマートフォンから行なえるiOS/Android用アプリ「SongPal」に対応。音量調整や利用コーデックの切り替え、ガラス管内に備えたフィラメント型LEDの調光(32段階)、スリープタイマーの設定が行なえる。

SongPalでBluetoothコーデックを選べる
LEDの明るさの調節画面
スリープタイマーの設定画面

 デザインを優先し、本体表面には電源ボタンのみを配置。音量やLEDなどの設定用ボタンは本体底面に配置している。側面にはステレオミニのアナログ音声入力を備え、Bluetooth非対応の機器とも接続可能。96kHz/24bit ADCでアナログ入力の音声をデジタル変換できる。

 内蔵バッテリはリチウムイオンバッテリ。付属のACアダプタで充電/給電が可能で、バッテリ駆動時は連続4時間のワイヤレス再生が行なえる。バッテリ駆動時の最大出力は6W。クリーニングクロスなどが付属する。

側面にAC電源入力とステレオミニ入力、電源ボタンを装備
本体裏面にNFCペアリング部を搭載。各種操作ボタンも備える

(庄司亮一)