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東大、リコーらがドローンの自動安定飛行技術。非GPS環境でもカメラ&センサー活用

 東京大学 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 鈴木・土屋研究室の鈴木真二教授と土屋武司教授らの研究グループは15日、リコーやブルーイノベーションと共同で、超広角ステレオカメラとIMUセンサーを搭載した小型無人航空機(ドローン)を、GPSの無い環境でも安定して自動飛行できるシステムを開発したと発表した。

 今回の技術により、GPSが受信できない/受信が不安定な環境下でも、ドローンを使った精密点検や警備などが可能になるという。3月24日〜26日に千葉県・幕張メッセで開催される「ジャパン・ドローン2016」でデモ飛行を予定している。

新開発のシステムを使って、室内を飛ぶドローンのイメージ図

 共同開発されたシステムは、ドローン・インテグレーターのブルーイノベーションと東京大学が開発した安定した姿勢制御が可能な小型無人航空機システムに、リコーが開発した超広角ステレオカメラを搭載したもの。リコーは産業用ステレオカメラなどの3Dビジョンセンサー「RICOH SV-M-S1」を商品化しており、その技術を今回のシステムへ応用した。

 加速度センサーやジャイロセンサーを含む慣性計測装置のIMUセンサーから得られる無人航空機の位置/速度/姿勢情報を、GPSから得られる位置/速度情報によって補正する技術を応用。超広角ステレオカメラからの出力と、IMUセンサーの出力を融合させることで、GPSに頼らず室内で安定したドローンの自動飛行が行なえるという。

 今後は、性能と信頼性向上のために実証試験を行なう予定。施設内や倉庫内の警備、危険作業を伴う橋の下やトンネルの中など、高所/危険作業現場での精密点検を可能にすることで、ドローンの有効利用の促進を図る。

(中林暁)