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各社TV/レコーダでの録画番組引っ越し対応を強化「SeeQVault Server」

 デジオンは、著作権保護技術の「SeeQVault」に対応し、レコーダやテレビ、PCの録画番組引っ越しが行なえるWindows用のサーバーソフトウェア「DiXiM SeeQVault Server Pro」をアップデートし、各社のSeeQValut録画フォーマットに対応。また、チャプター情報の引き継ぎにも対応した。

 SeeQVault Server Proは、DiXiM Storeで発売し、年間利用料2,000円。SeeQValut対応デバイス間のコンテンツ移動を省いた「SeeQVault Server Std」もソニーストアで発売する。対応OSはWindows 7/8/8.1/10。

各社のSeeQVault録画フォーマットに対応

 Windows PCを著作権保護技術「DTCP-IP」と「SeeQVault」に対応したサーバーとして動作させるソフトウェア。

 アップデートの最大の特徴は、SeeQVault対応レコーダ/テレビ用にSeeQVault録画フォーマットされた、ほぼ全社のHDDの読み込み/書き込みに対応したこと。各社のSeeQVaultデバイス同士での番組移動が可能になった。

各社で異なるSeeQVault録画フォーマットの違いをSeeQVault Serverで吸収

 SeeQVaultは、デジタル放送を録画したHDDが、録画したデバイス(テレビ等)でしか再生できないという「機器バインド」の解消が大きな特徴の一つ。標準化された暗号方式を利用するため、著作権保護を確保した上で、SeeQVault対応製品であれば相互に番組移動や再生可能とすることを目標にしている。

 しかし、現状は各メーカーやレコーダメーカーごとに、HDDに採用しているファイルシステムに違いがあり、例えばパナソニックDIGA用のSeeQVault対応HDDを、東芝REGZAに接続すると、東芝形式にフォーマットするよう促されてしまい、番組を見たり、移動したりといった操作はできない。

 今回のアップデートでは各社のSeeQVault録画フォーマットに対応、東芝REGZA(XFS)や、シャープAQUOS(XFS)、パナソニックVIERA(UFS)、パナソニックDIGA(Ext4)、PC(FAT/exFAT)を相互に読み込み/書き込み可能になった。これにより、2台のSeeQVault HDDをSeeQVault Server搭載PCに接続し、機器メーカーを問わずに相互にダビング操作を行なうことができる。

各社のSeeQVaultファイルフォーマットに対応

 また、従来は1つづつ録画番組を選択する必要があったが、HDD内のSeeQVault録画番組を丸ごとダビング可能となった(Pro版のみ)。

まるごとダビング

チャプター対応も

 SeeQVault対応HDD同士のダビングだけでなく、従来と同様にDTCP-IPのムーブイン/ムーブアウトにも対応。レコーダやNASなどからDTCP-IPで番組をPCにムーブアウトし、その番組をSeeQVault HDDにまとめてダビングできる。

様々なSeeQVault機器にダビング

 さらにチャプター情報にも対応。DTCP-IPダウンロードムーブ時に、チャプター情報を取得し、SeeQVault形式で保存。保存したチャプター情報や、他のDTCP-IPプレーヤーやSeeQVaultデバイスでの再生時も引き継がれ、メーカーを問わずに利用できる。

チャプター対応

(臼田勤哉)