「ヱヴァ新劇場版:破」を、ニコン「UP」を使ってバリアフリー上映

-NPOが実施。UPで字幕表示。音声ガイドはFMラジオ



7月26日実施

 聴覚障害者用の字幕や視覚障害者用音声ガイドを活用し、映像コンテンツのバリアフリー化に取り組んでいるNPO法人のメディア・アクセス・サポートセンターは、映画鑑賞のサポートを開始。取り組みの第1弾として、アニメ映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の鑑賞サポートを7月26日にユナイテッドシネマ浦和で実施する。

 

ニコンのヘッドフォン一体型ヘッドマウントディスプレイ「UP」
 通常の字幕付き上映ではなく、ニコンのヘッドフォン一体型ヘッドマウントディスプレイ「UP」や、FMラジオを駆使してサポートするのが特徴。UPを装着すると、そこに字幕を表示。UPはディスプレイ部の背後の視界を遮らないため、装着者は上映スクリーンと字幕を同時に見ることができ、耳が不自由な人も映画が楽しめるとしている。

 視覚障害者用の音声ガイドは劇場内でFM送信。イヤフォン付きの携帯ラジオを持参すれば、音声ガイドを聞きながら映画が楽しめるというシステム。


 

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

(C)カラー

 ユナイテッド・シネマとニコン、キュー・テックの協力で実現。鑑賞料金は通常の劇場鑑賞料金と同じ。ニコンのUPには15台という貸出限度があるため、メールで応募しての抽選となる。サービスの実施時間や詳しい申し込み方法などは専用ページで案内されている。

 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の第2弾「破」は6月27日から公開されており、公開館数120館の初日2日間で興行収入5億円を突破。10日間で動員数が100万人を超え、興行成績2週連続第1位を獲得。公開から17日となる7月13日には、前作「序」が記録した興収20億円を突破している。


(2009年 7月 15日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]