ニコン、720p動画撮影対応のデジタル一眼レフ「D300S」

-動画AF/外部マイク入力対応。本体内での動画編集も


AF-S DX NIKKOR 16-85mm f3.5-5.6G ED VR装着時

8月28日発売

標準価格:オープンプライス


 株式会社ニコンは、720p動画撮影に対応したデジタル一眼レフカメラ「D300S」を8月28日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はボディ単体で22万円前後の見込み。

 同日にレンズキットも2種類発売。「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f3.5-5.6G ED VR」が付属する「D300S AF-S DX 16-85G VRレンズキット」は30万円前後、「AF-S DX NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G ED VR II」付きの「D300S AF-S DX 18-200G VR IIレンズキット」は31万円前後の見込み。

 APS-Cサイズの撮像素子を搭載する「ニコンDXフォーマット」の最上位モデル。「D90」や「D5000」で採用された動画撮影機能の「Dムービー」を搭載。新たに本体内での編集機能が利用できるほか、外部ステレオマイクからの入力にも対応している。

 基本機能は2007年11月発売の「D300」から継承し、総画素13.1万画素/有効12.3万画素のCMOSセンサーを搭載。動画撮影のフォーマットはMotion JPEG(AVI)で、1,280×720/640×424/320×216ドット(いずれも24fps)で記録できる。動画撮影時にもコントラストAF(三脚撮影モード時)が利用でき、画面内の任意の位置で設定可能。なお、最長記録時間は720p撮影で約5分、それ以外は約20分となる。

 外部ステレオマイク入力にも対応し、マイク感度の設定も行なえる。なお、内蔵マイク利用時はモノラル記録となる。そのほか、本体内で、撮影した動画の始点と終点を1フレーム単位で設定できる編集機能を追加。前後の不要な部分をカットして、編集前後の両方のファイルを保存できる。

操作部と液晶モニタ

 静止画はRAW/TIFF/JPEG記録に対応し、解像度は最大4,288×2,848ドット。付属バッテリ利用時の連続撮影速度は最大約7コマ/秒。モーターの回転数を落として、ミラーダウンの動作音を抑えた「静音撮影モード」を搭載するほか、ライブビュー起動専用ボタンも採用した。

 記録メディアは、新たにSD/SDHCカードにも対応し、CFとのダブルスロットを採用。なお、MMCやマイクロドライブには対応しない。RAW/JPEGの分割記録や、カード間のコピーが可能。

 液晶モニタは3型/92万画素。光学ファインダーの視野率は100%、倍率は約0.94倍(50mm F1.4レンズ使用時)。付属バッテリは「EN-EL3e」で、別売バッテリパック「MB-D10」が使用可能。外形寸法は約147×74×114mm(幅×奥行き×高さ)、バッテリを除く重量は約840g。ストラップやAVケーブルなどが付属する。



(2009年 7月 30日)

[AV Watch編集部 中林暁]