キヤノン、フルHD動画対応のプロ向け一眼「1D MarkIV」

-動画AFや24p、マニュアル露出も。実売57万円


12月下旬発売

標準価格:オープンプライス


 キヤノンは、プロ用デジタル一眼レフカメラのフラッグシップモデル「EOS-1D Mark IV」を12月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はボディのみで57万円前後の見込み。

 新開発の有効画素1,610万画素/APS-HサイズのCMOSセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラで、2007年5月に発売された「EOS-1D Mark III」の後継モデル。JPEG/RAWの静止画撮影に加え、新たに、フルHD対応のAVC動画撮影機能「EOSムービー」を搭載した。

 映像処理エンジンは2基のDIGIC 4を搭載する「デュアル DIGIC 4」。常用感度がISO 100~12800まで拡大され、感度拡張により最高でISO 102400まで設定できる。また、新開発の45点AFセンサーや、安定性/応答性を高めた「AIサーボAF II」も搭載する。静止画の連写は最高約10コマ/秒で、約121枚まで(JPEG/ラージ)。カードスロットはCFとSD/SDHCのデュアル仕様。

 動画記録のフォーマットはMPEG-4 AVC/H.264で、音声はリニアPCM。コンテナはMOV。記録サイズはフルHD(1,920×1,080ドット)とHD(1,280×720ドット)、SD(640×480ドット)を用意。フレームレートは60pまで(フルHD時は最大30p)対応する。また、フルHDでは24p撮影も可能。動画記録はファイルサイズが4GBに達すると自動で終了するため、フルHDでは約12分間までの記録となる。

 動画のAF機能は、ライブ/顔優先ライブ/クイックの各モードを用意。マニュアルフォーカスも可能。シーンに応じた4種類の撮影モード「ピクチャースタイル」は動画にも適用可能。ホワイトバランス調整のほか、ファインダー撮影用の設定に準じて「オートライティングオプティマイザ」、「周辺光量補正」、「高輝度側・階調優先」の各機能が利用できる。

 メインダイヤルの脇にあるEFLボタンは、カスタム設定により、静止画撮影からワンタッチで動画撮影が開始できるようにすることも可能となっている。また、動画撮影中の静止画撮影も可能で、RAW/JPEGとも静止画撮影と同じサイズで記録でき、その間(約1秒間)は動画記録が中断される。

背面

 動画の露出はCMOSによる中央部重点平均測光。AFモードを「顔優先ライブ」にしたときは、顔に合わせた評価測光となる。露出設定は、動画専用プログラムAEのほか、マニュアル露出にも対応。絞りとシャッター速度、ISO感度を任意で設定できる。

 内蔵マイクはモノラル。外部マイク入力(3.5mm径/プラグインパワー対応)を備え、別売マイクの使用でステレオ記録が可能となる。

 カメラ本体で、動画を1秒単位でカットできる編集機能を搭載。また、付属のPCソフト「ZoomBrowser EX」や「ImageBrowser」で動画の再生やより高度な編集も行なえる。HDMIミニ端子を備え、別売ケーブルにより撮影した動画をテレビなどにフルHDで出力可能。コンポジットケーブルも付属する。

 モニタは3型/約92万画素のクリアビュー液晶IIで、ライブビュー対応。付属バッテリ使用時の動画撮影時間は約2時間40分。静止画はファインダー使用で約1,200枚。本体はマグネシウム合金製で、防塵防滴構造となっている。外形寸法は156×79.9×156.6mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1,180g。



(2009年 10月 20日)

[AV Watch編集部 中林暁]