ソニー、ハンディタイプなど「XDACM EX」新モデル

-高感度/低消費電力のショルダー型「PMW-350K/L」も


PMW-EX1R

12月1日より順次発売

標準価格:714,000円~231万円


SBS-32G1

 ソニーは、業務用ビデオカメラ「XDCAM EXシリーズ」の新モデルとして、ハンディ型の「PMW-EX1R」と、ショルダー型でレンズ付属の「PWM-350K」、ショルダー型でレンズ無しの「PWM-350L」を12月1日より順次発売する。

 PMW-EX1Rは12月1日より発売し、価格は714,000円。PMW-350K/350Lは2010年1月10日より発売し、価格はPMW-350Kが231万円、PMW-350Lが207万9,000円。

 また、ExpressCardを使ったXDCAM EX用記録メディアの「SxS」にも書き換え寿命通知機能を新たに搭載した「SxS-1シリーズ」を追加。32GBの「SBS-32G1」を12月1日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は65,000円前後の見込み。

 


■ PMW-EX1R

 記録メディアにExpressCardの「SxS」を使ったビデオカメラXDCAM EXのハンディモデル。3板式の1/2型1.920×1,080ドットのExmor CMOSセンサーを採用し、水平解像度1,000本以上、感度F10、S/N比54dBの高画質を実現したという。2007年発売の「PMW-EX1R」から感度の向上を図ったほか、DVCAM撮影対応や新形状ブリップの採用など、機能強化している。

 映像圧縮方式はMPEG-2 Long GOPで、録画モードは、最大35Mbps(VBR)のHQモード(MP@HL)と、最大25Mbps(CBR)のSPモード(MP@H14)、DVCAM形式で記録するSDモードが用意される。

 HQモードでは解像度を1,920×1,080/1,440×1,080/1,280×720ドットから選択でき、1,920×1,080/1,440×1,080ドットでは 59.94i、50i、29.97p、25p、23.98pが、1,280×720ドットでは59.94p、50p、29.97p、25p、23.98pが選択できる。

 レンズはフジノン製光学14倍ズーム(35mm換算で31.4~439mm)で、フォーカス/ズーム/絞りなどをリングで独立制御できる。レンズシフト式の手ぶれ補正も備えている。記録メディアはSxSほか、別売のメモリースティックアダプタ「MEAD-MS01(14,700円)」を利用することで、メモリースティックPRO Duoにも対応する。

 0.45型カラー液晶のビューファインダーや、3.5型/640×480ドットの液晶モニタも搭載。端子類は、HD-SDI(BNC)出力を1系統、i.LINK入出力やUSBを各1系統、AVマルチ、ミニD出力、ステレオミニ音声出力を各1系統装備するほか、マイク入力用のキャノン端子(XLR)も2系統備える。

 電源は別売のバッテリパックを利用。約2時間の連続撮影が行なえる「BP-U30」と、約4時間の撮影が可能な「BP-U60」の2種類を用意する。外形寸法は179×308×199mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.4kg(本体のみ)/約2.8kg(BP-U30/SxSメモリーカード含む)。

 


■ PWM-350K/350L

PWM-350K

 ショルダータイプの「HDCAM EX」ビデオカメラ。3板式2/3型のフルHD Exmor CMOSセンサーを採用し、F12の高感度、S/N比59dBの低ノイズ、水平解像度1,000本以上を実現したという。

 「PWM-350K」はレンズ付属、「PWM-350L」はレンズ無しモデルとなる。ボディのみで質量3.2kgと小型メモリーメディアの特性を生かして軽量化。同時に低重心化と、スライド幅を大きく設計したショルダーパットにより安定性を高めているという。

 Exmorセンサーの採用により、ファンレス化を実現したほか、低消費電力回路設計により、約18Wの低消費電力を達成。バッテリを交換せずに約5時間10分の連続撮影が行なえる。

 映像圧縮方式はMPEG-2 Long GOPで、録画モードは、最大35Mbps(VBR)のHQモード(MP@HL)と、最大25Mbps(CBR)のSPモード(MP@H14)を用意される。DVCAMのSDモードもオプションで用意されている。HQモードでは解像度を1,920×1,080/1,440×1,080/1,280×720ドットから選択でき、1,920×1,080/1,440×1,080ドットでは59.94i、50i、29.97p、25p、23.98pが、1,280×720ドットでは59.94p、50p、29.97p、25p、23.98pが選択できる。SxSメモリーカードのほか、別売のアダプタを利用することでメモリースティックへの動画記録も可能。

 レンズマウントは、2/3型ソニーバヨネットマウント。PMW-350Kでは、専用設計のフジノン製16倍ズームレンズ(35mm換算31.5~503mm)が付属する。

 新たにフィルムカメラの早回し(オーバークランク)や遅回し(アンダークランク)撮影と同様のスロー&クイックモーション撮影機能を搭載。720p時には60フレーム、1080pでは30フレームまでの間で、1フレーム単位で設定でき、例えば720/23.98p記録時にフレームレートを60に設定すると、1/2.5倍速のスロー映像撮影が行なえる。

 端子は、HD-SDI(BNC)出力を1系統、i.LINK入出力やUSBを各1系統、AV出力を2系統(BNC×1、XLR×1)、ステレオミニ音声出力を1系統装備するほか、マイク入力用のキャノン端子(XLR)も2系統備える。ビューファインダは3.5型/640×480ドット。

 電源は別売のバッテリパックを利用。BP-GL95A利用時の連続動作時間は、約310分。外形寸法は124×332×269mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3.2kg(本体のみ)/約6.3kg(LDC、レンズ、マイク、バッテリ、SxSメモリーカード含む)。


(2009年 10月 21日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]