ソニー、有機ELテレビ「XEL-1」を生産終了
-海外向け販売や研究開発は継続
XEL-1 |
ソニーは、有機ELテレビ「XEL-1」の生産を1月末で終了し、国内における有機ELテレビの販売を終了する。
生産終了の理由は、2009年4月から施行された「青少年ネット規制法」(青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律)に基づき、2010年4月以降に有害サイトのフィルタリング機能のないテレビ製品の出荷ができなくなるため。XEL-1には、有害サイトフィルタリングの機能を備えておらず、「設計変更なども検討したが、導入を見送った」(ソニー広報センター)という。
今後国内においては在庫分のみの販売となる。ただし、北米や欧州など海外向けの有機ELテレビ販売は継続するほか、有機ELの研究開発や高画質や薄さなどを活かした様々な応用製品の開発は継続して、進めていく。
XEL-1は2007年12月に世界で初めて発売された有機ELテレビ。11型/940×540ドットの有機ELパネルを採用し、「技術のソニー復活の象徴」として、有機ELの特性を生かした高画質や高コントラスト性能とともに、最薄部が3mmという薄さを活かしたデザインなどを盛り込み発売された。実売価格は約20万円。
2007年10月に製品発表 | 11型/960×540ドットの有機ELパネルを採用 | 最薄部は3mm |
(2010年 2月 16日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]