TI、2K/4K DLPシネマプラットフォームがDCI評価基準を達成

-バルコ/クリスティ/NECが次世代プロジェクタを発売可能に


3月18日発表


 テキサス・インスツルメンツ(TI)は18日、2Kおよび4K向けのDLPシネマのサブコンポーネントが、DCI(デジタル・シネマ・イニシアティブ)の評価基準テストを完了したと発表。第三者機関として認定されているCineCertの審査を通過したという。

 今回の審査の通過は、DCI基準に完全対応する上で最も重要なステップとしており、プロジェクタ技術で初めて達成。これにより、DLPシネマのパートナー企業であるバルコ、クリスティ・デジタル、NECの各社は、今後数カ月の間に次世代DLPシネマプラットフォーム採用の新製品を出荷できるようになるという。

 TIのDLP Cinema事業部ビジネスマネージャーのナンシー・フェア氏は、「パートナー各社から次世代プラットフォーム対応のDLPシネマプロジェクタが近々出荷されると確信している。最新モデルのプロジェクタは十分なセキュリティ対策とDLPシネマプラットフォームの優れた特長とを両立させている」とコメントしている。

 DLPシネマ技術は世界の約2万スクリーンで導入されており、うち1万以上のスクリーンが3D対応となっている。また、'09年から投入されたDLPシネマによるIMAXデジタルプロジェクションシステムは世界の155カ所で採用されている。



(2010年 3月 18日)

[AV Watch編集部 中林暁]