キヤノン、「5D MarkII」最新ファームに不具合、公開中止

-カスタム設定時に録音できない問題。修正ファーム準備中


3月18日発表


EOS 5D Mark II(EF24-105mm F4L IS USM装着時)
 キヤノンは18日、デジタル一眼レフカメラ「EOS 5D Mark II」向けのフルHD/24p撮影対応ファームウェアの公開を、ファームの不具合を理由に中止した。

 16日に公開したファーム(Version 2.0.3)は、動画撮影機能を強化し、フルHD撮影時のフレームレートに24fps(23.976fps)と25fps(25.0fps)を追加するというものだった。

 しかし、適用後にカメラユーザー設定(C1/C2/C3)で「録音:マニュアル」を登録した後、電源OFF/ON(またはオートパワーオフ)すると、C1/C2/C3のマニュアル録音レベルが変更され、音声が記録できなくなるという。なお、他のモードではこの問題は発生しないとしている。

 現在、ファームのダウンロードは中止しており、改善したファームの準備が整い次第、同社ホームページで告知される。なお、既にVersion 2.0.3にアップデートされたカメラについては、改善されたファームがリリースされるまでの間、C1/C2/C3での使用を回避するか、録音設定をオートで使用するよう案内している。



(2010年 3月 18日)

[AV Watch編集部 中林暁]