パイオニア、同軸スピーカーなどカーオーディオ7製品

-アクティブサブウーファのフラッグシップも


同軸2ウェイスピーカーの「TS-F1710」

5月下旬より順次発売

標準価格:8,925円~57,750円


 パイオニアは、カーオーディオの新製品として、「Fシリーズ」の2ウェイ同軸スピーカー4製品と、アクティブサブウーファ2製品を5月下旬より順次発売する。また、ダイハツ/トヨタ車用のインナーバッフルも発売する。価格は下表の通り。

製品型番発売時期価格
「Fシリーズ」
2ウェイ同軸スピーカー
TS-F17105月下旬10,500円
(2個1組)
TS-F16109,975円
(2個1組)
TS-F10108,925円
(2個1組)
TS-F571013,650円
(2個1組)
アクティブサブウーファTS-WX910A57,750円
TS-WX610A6月上旬29,400円
インナーバッフル(ダイハツ/トヨタ車用)UD-K7195月下旬18,900円
(2個1組)


■ 2ウェイ同軸スピーカー

 TS-F1710/1610/1010/5710は、新開発の「IMXファイバーコーン」を用いたウーファと、セミハードドーム振動板を用いたロータリーツイータの同軸2ウェイ。ツイータ部はいずれも2.9cm径で、ウーファ径がそれぞれ異なる。また、TS-F1710のみ、取付ブラケットを3種類同梱する。

TS-F1610TS-F1010TS-F5710

 ウーファは2層IMX構造により剛性を高めつつ、軽量化も実現。また、異なる素材を組み合わせた2層構造のエッジにより、軽量化と適度な内部損失の確保も行なっている。

 ツイータはセミハードドームタイプで、バックチャンバーとの組み合わせにより高域の再生帯域を確保しつつ低域側のピストンモーション域を拡大。また、クロスオーバー周波数を低く設定し、中域の定位感と音場感を獲得。さらに、高域の指向性を制御するデフューザと、フィンの向きを変えられるロータリー機構により、中域を耳元まで届けられるとしている。

 

TS-F1710 TS-F1610 TS-F1010 TS-F5710
ウーファ17cm径16cm径10cm径13×18cm(縦×横)
ツイータ2.9mm径2.5cm径2.9cm径
瞬間最大入力/定格入力150W/30W100W/20W150W/30W
再生周波数帯域29Hz~38kHz33Hz~38kHz38Hz~22kHz28Hz~38kHz
出力音圧レベル91dB89dB91dB
インピーダンス
重量1.03kg0.77kg0.47kg0.79kg


■ アクティブサブウーファ

TS-WX910A

 「TS-WX910A」は、25cm径の2層IMXファイバーコーンユニットを搭載したフラッグシップモデル。エッジとダンパーの最適化や高剛性化で振動板の可動域を拡大した。アンプはMOS FETのクラスDアンプを採用し、最大出力は800W。

 エンクロージャはバスレフ型で、ウーファユニット横にポートを配置。異物混入フィルタ付きのポートをスピーカーと同じ向きで近接配置したことにより、スピード感と一体感のある低域再生を実現したという。

 再生周波数帯域は27~215Hz。ローパスフィルタは50~125Hzで、ローパスフィルタのOFFも可能。出力音圧レベルは101dB。外形寸法は800×140×353mm(幅×奥行き×高さ)、重量は15.9kg。有線リモコンが付属する。


TS-WX610A

 「TS-WX610A」は、車のスペアタイヤホイール(14インチ以上推奨)に設置する円形のエンクロージャを採用。ユニットは10cm径で、アルミニウム振動板を採用する。大型磁気回路や6層デュアルボイスコイルとの組み合わせで、低域のリニアリティ向上を追求。ユニットを2個用いた「デュアルポートバンドパス」方式で低域の量感向上を図っているほか、2つのユニットを互い違いの向きに配置したことで不要な共振の排除を図っている。

 アンプの最大出力は200W。再生周波数帯域は25~180Hz。ローパスフィルタは50~125Hz。出力音圧レベルは101dB。外形寸法は338×144.3mm(直径×高さ)、重量は5.89kg。有線リモコンが付属する。



■ インナーバッフル

UD-K719

 車のドアトリムのスピーカー取り付け部に使用することで音質向上を図るカスタムパーツのセット。ダイハツ車や一部のトヨタ車向けとなっており、16cm径スピーカーの取り付け面の強度不足を解消するスタビライザーと、4層構造の吸音/制振マット、2層構造の遮音クッション、2層構造の防振パッド/遮音シートで構成する。

 アルミニウムや鉄、真鍮の組み合わせにより、不要な共振を排除した新開発の「ハイブリッド メタルダイキャスト スタビライザー」を採用。ドア内側の開口部の強度を補い、低域の向上が図れるとしている。



(2010年 5月 7日)

[AV Watch編集部 中林暁]