パナソニック、PDP国内第三工場の生産設備を上海移設

-中国での生産能力増強。2012年に月産12万台体制


8月20日発表


 パナソニックは20日、兵庫県 尼崎市のPDP国内第3工場の第一期ラインの生産設備(月産能力約12万枚/42型換算)を中華人民共和国上海市の「上海松下等離子顕示器有限公司(PPDS)」に移設すると発表した。

 上海のPPDSの現所在地の近接地にPDP国内第3工場(尼崎第1工場:以下P3)の第一期ラインの生産設備を移転。現在月産2万5,000台(42型換算)の中国でのPDPパネル生産能力を大幅に増強する。新拠点でのパネル生産は月産約12万台(42型換算)で、2012年4月の稼動開始を予定。これにより、PPDSはパネルからセットまでの一貫生産体制を強化でき、生産効率の最大化を図れるという。

 PPDSは、2001年1月に松下電器(当時)と上海市の合弁で設立し、2001年12月から生産開始。PDPパネル生産とプラズマテレビのセット生産を行なっている。パナソニックでは、今回の移設により、PPDSの生産能力を増強し、2012年に5,000万台超の世界最大市場になると見込まれる中国での競争力を強化。市場の要望に積極的に応える体制を構築するとともに中国におけるオペレーションの拡充を図り、トータルコスト力を最大限に発揮し、薄型テレビ事業のグローバル競争力を強化する方針。


(2010年 8月 20日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]