ヤマハ、iPodデジタル接続対応コンポ「CRX-550」

-CD/アンプ/USB搭載。スピーカーとセットで約5万円


小型コンポ「CRX-550」とブックシェルフスピーカー「NS-BP200」を組み合わせたところ。iPodは付属しない

 ヤマハは、iPod用Dockも標準搭載した小型コンポ「CRX-550」、組み合わせを想定したブックシェルフスピーカー「NS-BP200」を10月上旬に発売する。

 価格はどちらもオープンプライス。店頭予想価格はコンポが38,000円前後、スピーカーがペアで12,000円前後で、計約5万円のシステムとなる。

 カラーはコンポがシルバー(S)とブラック(B)の2色。スピーカーはピアノブラック(BP)モデルのみとなる。




■CRX-550

 「CRX-550」はiPod用Dockを天面に備えた一体型システムで、アンプとCDプレーヤー機能、USBプレーヤー機能、FMラジオも内蔵する。

左がブラックモデル、右がシルバー。スピーカーはピアノブラックモデルのみ。いずれもiPodは付属しない

 最大の特徴は、iPodとデジタル接続が可能なこと。iPodのデジタル出力を、CRX-550に搭載したDACでアナログ変換し、増幅することで、より高音質な再生ができるという。さらに、圧縮音楽ファイルを補間再生する「ミュージックエンハンサー」機能も備えている。

 搭載したiPodは、コンポに付属するリモコンで操作可能。Dock経由での充電にも対応する。対応iPodは第5世代のiPod、iPod classic、iPod nano、iPod touch。

 CD再生時には、読み込んだ16bitの音楽データを、独自の技術で24bitに拡張して処理。なめらかで繊細な音質を実現するという。さらに、USB端子を備え、USBメモリ内の楽曲再生も可能。アナログ外部入力もRCAとステレオミニを各1系統備えており、様々な機器と接続できるという。なお、CD-R/RWに収録したMP3/WMAファイルの再生にも対応。

 アンプの定格出力は25W×2ch(6Ω時)。最大出力は32W×2ch(6Ω時)。DACはバーブラウン製。電源部にはアナログ方式の大容量電源を搭載。信号経路の最短化や、低インピーダンス化なども図っている。フロントパネルはアルミで、ヘアライン仕上げ。

 出力はヘッドフォンと、サブウーファ用出力も1系統備える。消費電力は80W。外形寸法は215×309×125mm(幅×奥行き×高さ)。重量は4.8kg。




■NS-BP200

 「NS-BP200」は、ピアノブラック調仕上げのブックシェルフスピーカー。2ウェイ2スピーカーシステムで、非防磁設計。

 筐体はバスレフ。バッフル面の横幅と高さをコンパクトに抑え、奥行きを長くとった独特のスタイルが特徴。これによりキャビネット容量を確保し、豊かな低音再生が行なえるという。

 ツイータは3cm径のソフトドーム。ウーファは12cm径で、新開発のものを採用。立ち上がりの良さと音の情報量を追求したという。

 インシュレータは3点支持。キャビネット表面はピアノブラック調仕上げで、サランネットはギターのボディラインを模した曲線形状を採用している。全体の再生周波数帯域は55Hz~28kHz(-10dB)で、クロスオーバー周波数は4.5kHz。インピーダンスは6Ω。最大入力は110W。1台の外形寸法と重量は154×287×274mm(幅×奥行き×高さ)、3.9kgとなっている。


(2010年 9月 15日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]