「東京ゲームショウ 2010」開幕。BDやiPhone関連も

-iPhoneで操作/映像受信可能なラジコンヘリ


18日と19日の2日間が一般公開日

 社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)が主催する、国内最大のゲームイベント「東京ゲームショウ 2010」が16日、幕張メッセにて開幕した。

 会期は9月16日から19日の4日間で、16/17日はビジネスデー。18日と19日の2日間が一般公開日となる。一般公開日の入場料は、一般(中学生以上)が当日1,200円、小学生以下は無料。ビジネスデイは5,000円。

 ゲームソフトのニュースは僚誌GAME Watchをご覧いただくとして、ここではAV Watch的に注目した展示を紹介する。



■ 「劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ~ Hybrid Pack」

バンダイナムコゲームスのブース

 バンダイナムコゲームスのブースでは、パッケージなどの展示は無いものの、大型スクリーンでの新作紹介の中でBDソフト「劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ~ Hybrid Pack」が紹介されている。

 詳細は既報の通りだが、発売日は10月7日で価格は7,140円。1枚のBDに、映画「劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ~」と、PlayStation 3用ゲーム「マクロストライアルフロンティア」という2つのコンテンツを収録しているのが特徴。PS3では映画を再生するか、ゲームをプレイするかを選択、それ以外のBDプレーヤーでは映画のみが再生できる。


※ジャケットとは異なります
(C)2009 ビックウエスト/劇場版マクロスF 製作委員会 (C)2010 NBGI
 劇場版は、2008年4月から放送されたテレビ版シリーズをもとにしながらも、ストーリーから新たに再構成し、新作カットも大量に追加したもの。2部作になる予定で、「イツワリノウタヒメ」は前編と位置付けられている。

 ゲームは、昨年発売されたプレイステーションポータブル(PSP)用の「マクロスエースフロンティア」、「マクロスアルティメットフロンティア」のシステムをベースに開発された、アクションシューティングゲーム。ハードをPS3に移したことで、映像やバトルの演出がさらに進化したほか、バトル中に劇中の楽曲が流れるのもポイントだという。

 なお、初回生産分には劇場で上映された生フィルムコマと、今年12月に開催される「マクロスF クリスマスライブ」の抽選コードを封入している。


劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ~
(C)2009 ビックウエスト/劇場版マクロスF 製作委員会 (C)2010 NBGI
マクロストライアルフロンティア
(C)2009 ビックウエスト/劇場版マクロスF 製作委員会 (C)2010 NBGI



■ iPhoneやAndroid OS関連の展示も

 PSPやニンテンドーDSなどの携帯ゲーム機用の新作ゲームが各社ブースで紹介される一方、ゲームソフトが増加しているスマートフォンも、専用ゲーム機に負けない存在感を発揮し始めている。

 会場にはiPhoneやiPad用、そしてAndroid OS用のゲームソフトを集めた専用コーナーが設けられており、iPhone用の「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」や、「マジカルドロップ Touch v1.1 Android用、「サマーウォーズ ~花札KOIKOI~」など、様々なゲームの体験プレイができるようになっている。

iPhoneやiPad用ゲームを集めたコーナーエクスペリアで「サマーウォーズ ~花札KOIKOI~」をプレイ

 さらに、iPhone/iPod touch/iPadを使った、新しい遊びの形としてParrotのブースでは「AR.Drone」と呼ばれるラジコンヘリが体験できる。ゲームショウ開幕と同時の9月16日発売で、ソフトバンクショップやamazonなどで販売。価格は4万3800円程度だという。

 4つのプロペラを備えたクアッドリコプターで、無線LANと2基のビデオカメラを内蔵。iPhoneなどから無線LAN経由でラジコンのように操作でき、搭載カメラで撮影した映像を、コントローラーであるiPohoneにストリーミング配信。その映像を見ながら操作ができるという従来のラジコンよりも多彩な機能を搭載しているのが特徴。AR機能も備えており、タグをカメラで認識してiPhone画面に仮想モンスターを登場させ、シューティングゲームのように攻撃したり、2台で対戦(近日対応アプリ公開予定)も可能だ。

4つのプロペラを備えたクアッドリコプター「AR.Drone」。写真はプロペラにカバーをつけた状態
iPhoneでの操作説明裏面。丸く見えるのは超音波高度計上部のデザインを変えたモデルも

■ その他

 開催初日に基調講演を行なったのは、マイクロソフト コーポレーション コーポレート バイスプレジデント Microsoft Game Studios担当フィル・スペンサー氏と、マイクロソフト株 執行役 常務 ホーム&エンターテイメント事業本部長の泉水敬氏。両氏は日本のゲームクリエイターの作品が世界に大きなインパクトを与え続けてきた歴史や、独創性などを賞賛しながら、彼らの作品を全世界に展開させていく事に今後も注力していくと宣言。

 小島プロダクションの「メタルギアソリッド:RISING」などの新作を紹介していくと共に、人間の体一つでゲームが操作できる、Xbox360の新しいモーションセンサー周辺機器「Kinect(キネクト)」に対応したゲームも続々と発表。ドラゴンの背に乗り、指で指し示すと火を吹いて攻撃するような内容になるというグランディングの「Project Draco」や、カプコン人気シリーズの新作「重鉄騎」などのPVが流れるたび、大きな歓声が上がった。

マイクロソフト株 執行役 常務 ホーム&エンターテイメント事業本部長の泉水敬氏マイクロソフト コーポレーション コーポレート バイスプレジデント Microsoft Game Studios担当フィル・スペンサー氏
マイクロソフトブースではKinectのデモや実機展示、対応ソフトの紹介などが行なわれている

セガのPS3向けアクションアドベンチャー「龍が如く OF THE END」のブース。人気シリーズの最新作だが、今度はゾンビが迫り来るパニックアクションになっており、会場内でも大きな話題となっているコナミのDS用人気ゲーム「ラブプラス」は、メダルゲームとしてアーケードゲーム化ユービーアイソフトのブースでは、人気シリーズ最新作「アサシン クリード ブラザーフッド」を紹介中
PS3用の3D表示にも対応するという「絶体絶命都市4」のブースにて。崩壊した都市で生き抜くサバイバルゲームだXbox 360用恋愛シミュレーションゲーム「ドリームクラブ」のブースも出展しているプラチナゲームズのハイスピードアクション「VANQUISH(ヴァンキッシュ)」のコーナーも人気だ


(2010年 9月 16日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]