ケンウッド、iPhoneデジタル接続対応の一体型「Kseries」

-デジタルアンプ/CD/USB/スピーカー搭載。実売4万円


シルバー

 ケンウッドは、iPhone/iPodドックや、CDプレーヤー、スピーカー、FMラジオを搭載した「Kseries」の一体型オーディオ「U-K525」を11月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は4万円前後。カラーはシルバー(S)とブラック(B)。

 2009年4月に発売したKseries一体型オーディオシステム「U-K323」の基本コンセプトを踏襲しながら、新たにiPhone/iPodとのデジタル接続対応ドックを天面に備えた製品。iPhone/iPodの音楽信号をデジタルのままU-K525のデジタルアンプ部に伝送し、クリアで歪みの少ない再生を実現している。

 対応iPhone/iPodはiPhone 3G/3GS/4と、iPod touch、iPod nano(第2~6世代)、iPod classic。装着したiPhone/iPodを充電でき、U-K525の付属リモコンで操作可能。

 内蔵アンプはプリ/パワー段それぞれがデジタル構成のフルデジタル処理で、干渉やノイズを排除した高精度な信号増幅を実現。出力は20W×2ch。電源部はオーディオ回路から距離を置いて配置するとともに、専用のシールドケースにより構造的に分離し、干渉を防いでいる。

 USB 2.0端子を備え、マスストレージクラス対応オーディオプレーヤーやUSBメモリ内のMP3(32~320kbps)、WMA(48~192kbps)、AAC(32~320kbps)のファイルが再生可能。なお、DRM付きファイルはサポートしない。CD部はCD-R/RW再生にも対応し、前述のオーディオファイルを記録したディスクも再生できる。FMラジオも搭載し、40局までのプリセットが可能。

ブラック

 スピーカーは、80㎜径のフルレンジユニットを搭載。振動板には不要振動を抑える多層コーティング素材を採用し、パワフルながらクリアな低域再生を可能にするという。スピーカー部のエンクロージャはMDFで、約2リットルの容積(左右合計)を確保。一体型ながら自然で豊かな音場を実現するという。さらに、エンクロージャから本体内部を通って前面のポートから排圧する「ロングエグゾースト・ダクト」により理想的な排圧効率を実現し、重低音を強化している。

 DTSのフロントサラウンド技術「DTS Surround Sensation(SS)」に対応し、本体の2chスピーカーでバーチャルサラウンド再生が可能。なお、DTS SS利用時はBASS/TREBLE調整や低音強調のD-Bassは利用できない。また、ヘッドフォン接続中はDTS SSが自動で解除される。

 入力端子は光デジタル、アナログ音声(RCA)、同社のオーディオプレーヤーを接続/操作できるD.AUDIOを装備。REC OUTやヘッドフォン出力を備える。筐体素材には2mm厚のアルミ材を使用し、振動による影響を低減。消費電力は25W(待機時0.5W以下)。外形寸法は390×267×119.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.8kg。



(2010年 11月 11日)

[AV Watch編集部 中林暁]