ソニー、平井氏が副社長に。コンシューマ事業を統括

-「世界最強企業」を目指し、製品とサービスを一体化


代表執行役 副社長に就任する平井一夫氏(写真は2011年1月5日に開催されたInternational CES前日プレスカンファレンス)

 ソニーは10日、4月1日付で実施するエレクトロニクスとネットワークサービス事業の経営機構改革を発表した。現執行役EVPでSCE社長の平井一夫氏が、代表執行役副社長となり、全てのコンシューマ事業を統括する。

 中核事業であるエレクトロニクスとネットワークサービス事業の経営体制を4月1日付で変更。全てのコンシューマ製品事業とネットワークサービス事業を担当する「コンスーマープロダクツ&サービスグループ」と、B2B、コンポーネント、半導体事業を担当する「プロフェッショナル&デバイス・ソリューショングループ」の2つのグループを設置する。今回の経営機構改革により、「ネットワーク・エンタテインメントとビジネスソリューションを提供する世界最強の企業を目指す」とする。

 コンスーマープロダクツ&サービスグループは、新副社長に就任する平井一夫氏が統括。テレビやホームビデオ/オーディオ、デジタルイメージング、PC、ゲーム、モバイル製品など、全てのソニーコンシューマ製品とこれらを繋ぐネットワークサービス事業を担当する。また、これらの事業と密接にかかわるグローバル・セールス&マーケティング、共通ソフトウェアの横串プラットフォーム及び製品デザインについても担当する。今後は、家庭及びモバイル双方の領域において、次世代の革新的な製品を開発し、ユーザーに魅力的でシームレスなエンタテインメント体験を提供するとしている。

 プロフェッショナル&デバイス・ソリューショングループは、これまでコンスーマー・プロフェッショナル&デバイス分野を担当していた吉岡浩 執行役副社長が統括。放送局向け機器や業務用製品、半導体、バッテリー、その他のデバイス事業を担当し、ソニーの最先端技術とコアデバイスによって、エネルギーやメディカルといった新規事業領域を開拓し、付加価値を生み出すビジネスとして成長させるという。

 ハワード・ストリンガー代表執行役 会長兼社長 CEOは、ソニーの最高経営責任者として引き続きグループ全体の経営を指揮するとともに、次世代の経営陣への権限委譲を進め、短期の経営目標を着実に実現しつつ、長期の成長戦略の実現も追求していくという。

ハワード・ストリンガーCEO(写真は2010年9月1日に開催されたIFA 2010のプレスカンファレンス)吉岡浩副社長(写真は2011年1月5日に開催されたInternational CES前日プレスカンファレンス)

(2011年 3月 10日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]