キヤノン、GPS内蔵でフルHD撮影も可能な「PowerShot S100」

-「DIGIC 5」搭載。低ノイズ/高感度化実現


「PowerShot S100」のブラックモデル

 キヤノンは、GPSを備え、フルHDのMPEG-4 AVC/H.264動画撮影も可能なコンパクトデジタルカメラ「PowerShot S100」を12月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は55,000円前後。カラーはブラックとシルバー。

 「PowerShot S95」の後継モデル。S95と同サイズとなる自社開発1/1.7型CMOSセンサーを搭載。約1,330万画素で、「さらなる低ノイズ&高感度化を実現した」という。また、4チャンネル読み出しによる高速処理も実現した。レンズの焦点距離は35mm換算で24~120mmの光学5倍ズーム。F値はF2.0~F5.9。

 動画撮影に対応しており、MOV(MPEG-4 AVC/H.264)形式で、最高1,920×1,080ドットの撮影が可能。音声はリニアPCMステレオで記録される。撮影モードは1,920×1,080/24fps、1,280×720/30fps、640×480/30fpsから選択可能。秒間240コマで記録するハイスピード動画、ジオラマ風動画、iFrame動画撮影にも対応する。静止画はJPEGに加え、RAW(CR2)での記録もできる。


シルバーモデルも用意する

 動画撮影中の光学ズームが可能。被写体に合ったシーンを判別する「こだわりムービー」機能を用意。人物の有無やシーンの明るさを判断し、録画状況を21シーンで自動識別。ピントや露出を自動で調整する。

 撮った映像をCamera Windowから直接YouTubeにアップロードできる「Movie Uploader for YouTube」に対応。HDMIミニ出力も備えており、HDMI CECにも対応する。iFrameモード(1,280×720ドット)で撮影した動画は、付属ソフト「ZoomBrowser EX/ImageBrowser」での動画編集や、「iMovie'11」へ高速に取り込め、動画の編集がよりスピーディーに行なえる。

 映像エンジンは「DIGIC 5」。ノイズ除去能力を高め、マルチエリアホワイトバランスやフル画素での高速連写などを可能にしている。ISO感度は6400まで設定でき、オートでもISO80~1600まで自動調整される。複数枚の画像を合成して、手ぶれやノイズを抑える手持ち夜景機能も備えている。

 GPSを内蔵しているのも特徴。撮影画像データとともに、位置情報を記録。付属ソフト「Map Utility」を使い、PCから撮影ポイントを地図表示する事も可能。さらに、カメラの位置情報をGPSログファイルとして記録し続け、移動した位置情報を1日ごとに軌跡としてMap Utility上に表示できる。電源がOFFの場合でも、GPS機能が定期的に起動し、位置情報を測位・記録し続ける。

 液晶モニタは3型のTFT液晶で、約46.1万画素。記録メディアはSD/SDHC/SDXC。外形寸法は98.9×26.7×59.8mm(幅×奥行き×高さ)。重量は本体のみで約173g。



(2011年 11月 10日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]