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AFUL、静電型の使い方にもこだわる最上位イヤフォン「DAWN-X」。1DD + 8BA + 4EST + 1BC

DAWN-X

AFULは、フラッグシップイヤフォン「DAWN-X」を9月16日に発売する。価格はオープンで、市場想定価格は191,980円前後。ドライバーは、1DD + 8BA + 4EST + 1BCのハイブリッド構成。

「夜が光に変わる瞬間、最初の光が世界を目覚めさせ、地平線が溶けた金のように輝く瞬間」からインスピレーションを得たというイヤフォン。「朝の希望と活力を表現し、AFULが追求する音響の革新と限界を打ち破る精神を体現した」という。

DAWN-X

内部には、ダイナミックドライバー、バランスド・アーマチュア、静電ドライバー、骨伝導ユニットを搭載。それぞれの特性を基に、緻密な計算と継続的な実験調整によって複雑な音響構造を設計している。

各ドライバーのサウンドを調和させるために、多次元静電クロスオーバー・システムを導入。ユニークな電子クロスオーバーと革新的な音響設計を組み合わせたもので、静電型イヤフォンに新しいレベルのサウンドパフォーマンスをもたらすという。クロスオーバーとしては6ウェイ電子式 + 6ウェイ物理式となる。

DAWN-X

高精度3DプリンティングとRLCクロスオーバー・ネットワークにより、各ドライバータイプに合わせた音響構造を採用。各ドライバーの個々の音響特性を補正するだけでなく、ドライバー間のシームレスな統合にも寄与している。

ドライバーの共振を効果的に低減し、ドライバー間の音響的な移行を改善することで、よりスムーズな周波数特性と、さらに優れた高域の伸びを実現している。

イヤフォンにおける静電型ドライバーは、9kHz以上の超高域のみを担当する事が多い。静電ドライバーが広すぎる周波数帯域をカバーすると、従来のクロスオーバー回路では効果的に制御できない音響応答カーブの大きな変動を引き起こすためとのこと。

そこでAFULでは、独自の音響構造により、不要な音響共振を抑制しながら、静電型ドライバーが5kHz~20kHzの広い帯域で効果的に動作することを実現。これにより、高域は解像度が高いだけでなく、より滑らかで疲労感が少ないサウンドに仕上げた。

密閉された外耳道に溜まった圧力を逃がし、鼓膜を保護する高減衰圧力バランス技術「AFUL Performer 8」を継承。快適な装着感を確保しながら弾力性と深みのあるインパクトのある独特の低音の質感を実現している。

筐体は、膨大な3Dイヤーデータと人間工学に基づいて設計。咬合効果を効果的に最小限に抑えながら、確実なフィット感となるよう調整。安定化処理された木材と樹脂がシームレスに混ざり合い、滑らかで肌に優しい感触を生み出している。

付属のLitzケーブルは、厳選された単結晶銅を使用し、8ストランド3D編組デザインを採用。複合導体構造は、抵抗と信号ロスを最小限に抑えながら優れた導電性を実現し、ピュアでナチュラルなサウンドと、より豊かでディテール豊かな再生ができるという。

インピーダンスは15Ω±13。感度は101dB@1kHz。ケーブル長は1.2m。周波数応答は5Hz~35kHz。ケーブルは0.78mm 2Pinで着脱可能。付属ケーブルの入力プラグは3.5mmまたは4.4mm。