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ESOTERIC、ネットワークプレーヤー「Grandioso N1」。新世代ディスクリートDACとネットワークエンジン搭載
2025年9月15日 11:00
ESOTERICは、新世代のディスクリートDACとネットワーク・エンジンを搭載した、ブランド最高峰一体型ネットワークプレーヤー/DAC「Grandioso N1」を10月1日に発売する。価格は3,960,000円。
さらに、期間限定・完全受注生産のゴールドモデル「Grandioso N1 Gold Edition」の受注を開始。受注期間は11月30日までで、2026年1月から順次出荷開始予定。価格は4,180,000円。
新世代のディスクリートDAC
新世代ディスクリートDAC「Master Sound Discrete DAC G2」は、吟味を重ねたディスクリート部品で回路を組み上げたFPGAベースの完全自社設計マルチレベルΔΣ方式DAコンバーター。「汎用のDAC ICチップでは実現不可能な音楽の躍動感、エネルギーの完全再現を目指して完成した」という。
1チャンネル当たり32のエレメントで構成され、クロックドライバー、ロジック回路、コンデンサー、抵抗などの主要部品をエレメント毎に全て独立させた大規模な回路構成により、「音楽のエネルギーを余さずピュアに出力する」とのこと。
DSD 22.5MHzや、PCM 768kHzなどのフォーマットに対応。DSD、PCMをそれぞれ最適に再生するFPGAデジタル処理アルゴリズムは、Master Sound Discrete DAC G2のために開発された独自の仕様。
インダストリアル・グレードの高精度MELF抵抗、独自のIDM-01増幅素子をはじめとする高音質パーツを採用。ESOTERICの自社ファクトリーは世界有数の基板マウント技術を誇り、「医療・航空宇宙・防衛関連の電子基板製造で培った技術がMaster Sound Discrete DAC G2の高品質を支えている」とする。
進化点としては、最上流のデジタル領域である、CPUからのデジタル信号を抵抗エレメントで電流に変更する回路。抵抗エレメントをON/OFFするフリップフロップICを変更し、回路を最適化。IC近傍にコンデンサーを追加することで電流供給能力を向上させ、ノイズの低減を図った。
デジタル領域では、FPGAとフリップフロップ回路の電源回路をセパレート化。DAC後段のアナログ領域ではホット/コールドの電源回路をそれぞれセパレートし、個別の電源レギュレーターから給電する方式を採用。電源ラインをよりピュアに再構築することで音質を向上させた。
スルーレート2,000V/μsというハイスピードを誇るアナログ出力バッファーアンプ「ESOTERIC-HCLD」(High Current Line Driver)回路には更なる物量を投入し、D1X SEと同じデュアル・バッファー回路(4回路/ch)とすることで、電流出力をさらに強化。立ち上がりが速く、パワフルかつ豊かなサウンドに仕上げた。
第4世代のネットワーク・エンジン
Grandioso N1T用に開発された第4世代のネットワーク・エンジン「ESOTERIC Network Engine G4」を搭載。
光ネットワーク接続対応のSFPポートを装備し、大容量RAMを装備したパワフルなCPUを搭載することで、「フラグシップに相応しい処理能力を誇る」という。
ESOTERIC Network Engine G4の電源部には、ハイエンドの設計思想を凝縮。オーディオ回路から完全に独立した専用大型リニア電源を搭載し、回路コンポーネントごとにトランスの巻線から独立した電源ラインで直接給電される。
ノイズ源となるスイッチング素子を使わず、大型トロイダルトランス、大容量カスタムコンデンサー、ショットキーバリアダイオードなど、大規模な部品構成により、アナログ再生のように滑らかで実在感に溢れるサウンドを実現した。
LAN端子、SFPポートの2つのインターフェースを装備。SFP対応外部ネットワーク機器と、SFPモジュール + 光ファイバーケーブルで光ネットワーク接続することで、ネットワーク経由のノイズから信号をアイソレート。よりピュアな再生ができる。
好みにより、経由する回路を減らすことのできるDACケーブルを使ったメタルケーブル接続に使うことも可能。そのほかにも、USB端子としてUSB-A×1、USB-C×1を装備。HDDやSSDなど、大容量USBストレージを最大2台接続して、ミュージックサーバー/NASとして使うこともできる。