ケンウッド、実売75,000円からのAVナビ「AVENUE」

-地デジ/DVD搭載。スマホ連携や高速レスポンス


地上デジタルチューナを内蔵した「MDV-434DT」

 JVCケンウッドは、ケンウッドブランドのカーナビ「彩速ナビゲーション-AVENUE-」シリーズとして、地上デジタルチューナを内蔵した「MDV-434DT」と、ワンセグチューナ内蔵の「MDV-333」を5月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は「MDV-434DT」が85,000円前後、「MDV-333」が75,000円前後。

 どちらもメモリナビのエントリーモデル。ナビ機能の向上や、スマートフォンへの対応などを実現しているほか、DVDドライブやmicroSDカードスロット、USB端子、AM/FMチューナなども備えている。

 AV機能として、「MDV-434DT」は地上デジタルチューナを搭載。2チューナ+2ダイバシティ方式で受信性能を高めているほか、オート中継局/系列局サーチ機能も搭載。「MDV-333」はワンセグチューナを備えている。


ワンセグチューナ内蔵の「MDV-333」

 DVDビデオやDVD±R/RW、CD-R/RWなどの再生に対応。DVD-R/RWのVRモードにも対応するほか、MP3/WMA/AAC/WAVデータを記録したメディアの再生も可能。USB/microSDカードスロットも備え、MP3、WMA、AAC、FLAC、WAVの音楽と、AVI、MP4、WMVの動画ファイルも再生できる。

 CDの楽曲を4倍速で録音する事も可能。USBデバイスは、市販のUSBハブを使い、最大4台まで同時接続できる。また、PCアプリ「KENWOOD Music Editor-VXII」を使うと、アーティスト名やタイトル名からの選曲ができるようになり、アルバムアートもナビ画面に表示可能。

 別売のインターフェースケーブルを使い、iPodビデオ、第1~6世代iPod nano、iPod classic、第1~4世代iPod touch、iPhone 3G/3GS/4/4Sと接続。保存された音楽・動画ファイルをナビから再生する事ができるほか、操作もナビ画面から行なえる(iPodビデオは動画の再生が可能だが、音声は出ない)。

 App Storeで無償提供されているiPhone用アプリ「KENWOOD Music Info.」を使い、Roviのデータベースサーバーから楽曲情報データを取得可能。録音した音楽のデータベースを、PCを経由せず、車の中で取得できる。

 Android OS 2.2以降のスマートフォンとは、USBケーブルで接続。Android用音楽アプリ「KENWOOD Music Control」も無償で提供されており、Androidスマートフォンに収録した音楽を、アーティスト別、ジャンル別などで選曲でき、曲調分析によるプレイリスト作成も可能。

 ナビ面でのスマホ連携も実現しており、iPhoneとナビを接続し、地図操作(地図スクロールや拡大・縮小)、目的地・中継地の設定をiPhoneからできる「NaviCon」に対応。目的地を地図から直接選択したり、Google検索の地点やiPhoneの連絡先、ブックマークから選択する事ができる。他の「NaviCon」連携アプリや、Webサイトの地点情報を目的地とすることも可能。

 ディスプレイは6.1型、800×480ドットで、LEDバックライトを採用。独自のDSPを採用し、車種や環境に合わせた音響空間設定が可能。タイムアライメントや、クロスオーバー設定、ポジション設定などがカスタマイズできる。アンプの最大出力は50W×4ch。

 操作面では、高速レスポンスを実現するという独自の「ジェットレスポンスエンジンII」を搭載。地図スクロールや画面の切り替え、ルート検索などの操作性を向上させている。

 地図データは2011年10月のものを収録。全国約3,800万件を登録する「ピンポイント住所検索」、個人宅約2,700万件とタウンページ登録約830万件から検索可能な「電話番号/郵便番号/マップコード検索」などを用意。ドライバーを細かな情報でサポートする誘導機能や、抜け道表示、ランドマークの3D表示なども可能。



(2012年 4月 10日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]