izo、バランスヘッドフォンアンプ「iHA-32」の限定版

-新日本無線の「MUSES 02」採用。専用電源セット


iHA-32 Limited Edition。専用電源「iPSU-1」がセットになっている

 アイジオ(izo)は、バランス対応ヘッドフォンアンプ「iHA-32」の限定版「iHA-32 Limited Edition」を5月10日に発売する。価格はオープンプライスで、直販価格は139,800円。5月7日から注文を受け付けている。専用電源「iPSU-1」をセットにした価格だが、電源を省いた本体のみの「iHA-32/S Limited Edition」も直販109,800円で用意している。

 ヘッドフォンアンプ「iHA-32」をベースに改良した限定版。iHA-32は無印から、パワー感のあるチューニングの「R2」、解像度感に優れたバランス型の「R3」とリビジョンを重ねており、今回の「iHA-32 Limited Edition」は、「R2の力強さとR3の解像度感、両方をバランス良く取り入れたiHA-32チューニングの最終バージョン」(アイジオ)だという。なお、従来モデルの「iHA-32 R3」は直販109,800円、専用電源を除いた本体のみの「iHA-32 R3/S」は直販79,800円。

 Limited Editionでは、増幅段オペアンプに新日本無線の「MUSES 02」を採用。入出力バッファ段にOPA627AP、LME49990を組み合わせている。音の傾向としてアイジオでは、「高域から低域までの力強さと同時に音のキレの良さ、音の厚さと共に解像度感の高さ、サウンドステージの広さを兼ね備えた」と説明している。

 アナログ入力専用のヘッドフォンアンプで、XLRバランスの入出力に対応し、バランス仕様のヘッドフォンがドライブ可能。XLR/TRSコンボ端子を採用し、アンバランスのヘッドフォンもドライブ可能。2台のヘッドフォンを同時に駆動する事もできる。

 対応ヘッドフォンのインピーダンスは8Ω~1kΩ。定格出力はバランス出力時が675mW×2ch(32Ω)、200mW×2ch(600Ω)。アンバランス出力時が338mW×2ch(32Ω)、100mW×2ch(600Ω)。


バランス入力にも対応する

 入力はアンバランスのRCAを2系統、バランスのXLRを1系統装備。RCAのパススルー出力も1系統備えている。また、RCA入力時も、内部ではバランス回路を使用することで、音質を高めている。

 ボリュームはALPS製の「RK27114」(1軸4連)を採用。ギャングエラーやノイズの無いスムーズな音声出力を実現したという。音色フィルタ部、電源部にはWIMAやパナソニック製品を採用した。

 「iHA-1 V2SX」で採用された「Advanced Tuning」を元に、iHA-32専用に緻密なチューニングを行なった「Advanced TuningII」を採用。バランスや音質、解像感、空間感の改善を図っている。さらに、新開発のiTCP(アイジオ・トーンコントロール・プロセッサ)、ゲインシステムも組み合わせ、様々なヘッドフォンにマッチするとしている。

 専用の電源ユニット「iPSU-1」が付属。専用設計にすることで、内部抵抗・出力インピーダンスの低い高品質電源から電源供給が行なえ、ノイズが少なくクリアな音質を実現できるという。専用ケーブルでiHA-32本体と接続する。さらに、「Zero Pop II」回路も搭載し、電源ON/OFF時や機器接続時に発生するノイズも遮断。ヘッドフォンを保護している。

 SN比は118dB以上。周波数特性は10Hz~20kHz。消費電力は最大19W(iPSU-1)。外形寸法はiHA-32本体とiPSU-1で共通しており、147×180×43mm(幅×奥行き×高さ)。重量はiHA-32本体が940g、IPSU-1が1.27kg。



(2012年 5月 7日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]