NEC、約875gでDTCP-IP再生対応のUltrabook「LaVie Z」

-PC/レコーダの番組を再生。13.3型液晶/薄さ14.9mm


LaVie Z

 NECパーソナルコンピュータは、Ultrabookで世界最軽量の約875gを実現し、DTCP-IP再生にも対応した13.3型ノートPC「LaVie Z」を8月23日に発売する。

 価格はオープンプライスで、店頭予想価格は、Core i7-3517U(1.90GHz)、256GB SSD搭載の上位モデル「LZ750/HS」が165,000円前後、Core i5-3317U(1.70GHz)、128GB SSDの下位モデル「LZ550HS」が135,000円前後。カラーはムーンシルバー。

 13.3型/1,600×900ドットの液晶ディスプレイを搭載するノートPC。本体底面にマグネシウムリチウム合金を採用するなど、大幅に軽量化したことが特徴。マグネシウムリチウム合金は、アルミ合金の約50%、マグネシウム合金の約75%の比重ながら、マグネシウム合金並みの剛性を持ち、これまでは量産が困難とされてきたが、同社が世界で初めてPCの筐体に採用したという。

 マグネシウムリチウム合金を適用できない複雑な形状の部分はマグネシウムダイキャストを使用し、薄さ約0.5~0.6mmまで薄肉化。強度と軽量化を兼ね備えた筐体を実現したとする。また、13.3型ワイドで世界最薄の最厚部14.9mmも実現している。

 本体にテレビチューナは搭載しないが、DLNA/DTCP-IP再生対応ソフトの「SmartVision/PLAYER」を搭載。同社デスクトップPC夏モデルのVALUESTAR W/Nで受信中のテレビ番組や録画済みの番組を、LAN経由で視聴可能なほか、対応Blu-rayレコーダの録画番組もネットワーク経由で再生できる。VALUESTAR W/Nの番組を再生する場合は、LaVie Z側からリモートで電源ONができ、「きこえる変速再生」の利用や、EPG表示、録画予約なども可能。

 また、「ムービーフォトメニュー」がワイヤレスに対応。DLNAサーバー対応のAndroidスマートフォン/タブレットや、iPhone(対応アプリ利用)で、無線LAN経由で動画や静止画の取り込みや再生ができる。

 LAN内にある他のパソコンとHDDや光学ドライブを共有できる「Network Duet」に対応。LaVie Zのファイルを他のPCと簡単にやりとりできる。また、LaVie Zは光学ドライブを内蔵しないが、他のPCの光学ドライブに音楽CDを入れてLaVie Zで再生、取り込むこともできる。

 HDMI出力や、ステレオミニのヘッドフォン出力、SD/SDHC/SDXCカードスロットを搭載。720p動画対応の92万画素Webカメラやステレオマイクも搭載する。1W×2chのスピーカーを内蔵。高音質化技術のMaxxVolume SDも搭載し、薄型スピーカーでも聴き取りやすくしたという。メモリは4GBで共通。IEEE 802.11a/b/g/nの無線LANやBluetooth 4.0を搭載する。

 外形寸法は313×209×14.9mm(幅×奥行き×高さ)。バッテリの連続動作時間は約8.1時間。スリープ状態から約2秒で使える「クイックパワーオン」も搭載する。また、節電機能として、「でんき予報」に連動し、ACからバッテリ動作に切り替えるピークシフトも可能となっている。

筐体にマグネシウムリチウム合金を採用して軽量化した
最厚部14.9mmまで薄型化した


(2012年 7月 3日)

[AV Watch編集部 中林暁]