2012年の世界テレビ出荷は前年比1.4%減に
-DisplaySearch調査。3D対応と大画面化は進行
2016年までのテレビ出荷台数予測 出典:DisplaySearch Quarterly Global TV Shipment and Forecast Report |
NPD DisplaySearchは10日(米国時間)、2016年までの世界テレビ出荷予測を発表した。2012年の液晶テレビ市場は前年比約5%の成長で、約2億1,600万台。
同社は、新興国や大画面、LEDバックライト、3Dモデルなどの成長は続くとしながらも、2012年のテレビ市場全体は減少すると予測。液晶テレビは前年比5%の成長を見込んでいるが前年の7%を下回る成長率となる。全体では同1.4%減の2億4,500万台になると見ている。市場縮小の主な要因として、価格下落の鈍化と、欧州・アジアにおける需要の弱さを挙げている。
地域別では、中国やアジア太平洋地域などの新興国と、南米、東欧、中東、アフリカは2012年に前年比8%の成長を予測している。
テレビ全体に占める液晶テレビの割合は、2012年に88%に拡大(2011年は82%)と見ており、2015年にはピークの97%まで達すると予測。一方、'12年のプラズマテレビは、前年比26%減のシェア5%まで縮小するとしている。
大画面化も進行し、50型以上は2011年の6.5%から2012年には7.7%まで拡大、2015年には10%に達すると見ている。また、3Dは2012年に前年比74%の拡大を見ているほか、LEDバックライト搭載モデルは、2012年に液晶テレビ全体の69%を占めると予測している。
(2012年 7月 11日)
[AV Watch編集部 中林暁]