ソニー、カーナビ撤退。「nav-u」を年内出荷完了

-価格下落やスマホ競合が要因


NV-U37

 ソニーは、ポータブルナビゲーション(PND)システム「nav-u(ナブ・ユー)」5モデルの出荷を順次終了し、年内に全製品の出荷を完了。カーナビ事業から撤退する。

 27日に発表した。出荷終了の対象となる製品は現行ラインナップの全製品「NV-U97VT」、「NV-U97V」、「NV-U77VT」、「NV-U77V」、「NV-U37」の5モデル。なお、現在実施中の「最新地図データ無料ダウンロードキャンペーン」は、2013年3月31日まで実施。また、2013年度の更新地図データの販売については「検討中」とのことで、nav-uの製品ページで今後の対応を告知予定。

 撤退の理由については、「ソニーの全体戦略の中で、選択と集中を進めた結果の判断。価格下落やスマートフォンとの競合などにより、ポータブルナビ市場の成長率は想定を下回った。設計開発のリソース配分や収益性などを総合的に判断し、決定した」(ソニー広報センター)としている。

 2007年3月の初代nav-u「NV-U1」で国内のポータブルナビ市場に参入。これまでに16機種を市場投入した。nav-uの展開は国内のみで、海外では販売していない。累計販売台数は非公開。



(2012年 7月 27日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]