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final、新たな評価法で音作りした9800円の有線イヤフォン「A2000」
2025年12月8日 12:02
finalは、有線イヤフォン「A2000」を12月12日より発売する。価格は9,800円で、発売に先駆け予約受付を開始。外側にブラック、内側にブルーの2トーンカラーを採用している。
一音一音が輪郭を持って浮かび上がるように定位し、極めて明瞭なサウンドと弾むような低音を両立したサウンドを特徴とする有線イヤフォン。「手に取りやすい価格帯ながら、どんなジャンルの楽曲も楽しめるハイコストパフォーマンスモデル」としている。
Aシリーズの開発は、音質と物理特性の関係を分析し、新たな評価法を確立することから始まり、その成果がフラッグシップイヤフォン「A10000」として結実。
従来の評価法では、音圧などを固定した条件で主観評価を行なうことが一般的なため、実際の製品試聴に即した良い音を判断することが困難だったという。A2000では、実際の音楽聴取状況に沿った新たな評価法を採用し、音作りを行なっている。
振動板、ボイスコイル、磁石、磁気回路、各部接着剤などのドライバー部品のほか、生産機器も自社で設計し、完全新設計の6mm径ダイナミックドライバーユニット「f-Core DU」(エフコアDU)を開発。ドライバーフロントハウジングの素材には、一般的なアルミニウムよりも磁力の影響を受けにくく、比重の高い真鍮を使用した。
振動板の時間応答性能を高めるために、ボイスコイルには30μの超極細CCAWを使用し、最小限の接着剤で組み立てることで可動部を徹底的に軽量化。振動板は通常の1/3程度の小ロットで丁寧にプレスすることで、圧力の偏りを最小限に抑え、歪みのない均一な振動板の成形を実現した。
A2000では、「Bシリーズの開発で確立したIEMの最適解である筐体設計をベースに、より優れた装着感を実現」したという。イヤフォンの装着感が優れているか否かは、圧迫感で決まるとし、有機的で大きな面で耳に接する形状に比べ、接触面積を限定する形状により、圧迫感の無い装着感を目指した。
イヤフォン側端子は2PIN(0.78mm)でコネクタ部も独自開発。タッチノイズを考慮して柔らかくしなやかな被覆素材で、イヤーフックを使用する際にも柔軟に曲がるオリジナルOFCケーブルが付属する。ケーブル長は1.2m。
本体表面は加水分解しにくいシボ塗装仕上げ。皮脂や指紋が付きにくく、汚れも気にならないとする。
インピーダンスは19Ω。感度は99dB/mW。重量は20g。イヤーピース(TYPE E 5サイズ)、イヤーフック(TYPE B)が付属する。




