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Sonarworks、自分の部屋やスタジオ音響をヘッドフォンで再現するソフト

メディア・インテグレーションは、自身の部屋やお気に入りのスタジオの音響特性を測定・キャプチャーして、ヘッドフォンで再現できるSonarworks製ソフトウェア「SoundID Reference Virtual Monitoring Pro」を12月5日に発売した。価格はインイヤー・バイノーラル測定マイクとソフトのセットで49,500円。

既存の「SoundID Reference」からのアップグレードも可能だが、その場合はライセンスキーと測定マイクが必要。アップグレード用ライセンスキーは37,400円。測定マイクは23,000円。

インイヤー・バイノーラル測定マイク

従来のSoundID Referenceは、ヘッドフォンやスピーカーのキャリブレーション(補正)が主だったが、このSoundID Reference Virtual Monitoring Proでは、「自分の部屋の音をヘッドフォンで鳴らす」というユーザーのリクエストを実現するもの。「お好きなスタジオ、部屋、クライアント環境、カーオーディオなど、任意のステレオ再生環境を測定し、その音響を忠実にヘッドフォンで再現する」という。

付属のイヤフォン型バイノーラルマイクを使い、手順にしたがって測定すると、約15分で部屋とスピーカーの特性をキャプチャでき、生成された音響特性プロファイルをヘッドフォンで再現できる。

ヘッドフォンでモニタリング環境を持ち歩けるようになるため、夜間や移動先でヘッドフォンによるミックスやチェックを行なうクリエイター、自宅スタジオと外スタジオ、クライアント・ルーム間でモニタリング環境を統一したいエンジニア、出先や車内などでミックスチェックを行なう人、ヘッドフォンでのミックス作業が多く、スピーカーを常設できない人などに最適とのこと。

プロファイル作成には、計測したいステレオシステムにアクセスできる環境と、バイノーラル測定マイク、スピーカー出力とヘッドフォン出力を備えたオーディオインターフェースが必要。

また測定にはスピーカーでの再生環境とヘッドフォンが必要で、最初に部屋のキャプチャーをする必要がある。キャプチャーした音響特性プロファイルはユーザーおよび環境固有のデータとなるため、ユーザー以外の人や別の部屋に、そのまま使うことはできない。