挑戦者、日本語対応した遠隔TV視聴の新VULKANO FLOW

-本体小型化。アイ・オー製チューナ利用で簡単設定


VULKANO FLOWの新モデル

 アイ・オー・データ機器は、サポート無し/無保証で低価格化する「挑戦者」ブランドの商品として、遠隔テレビ視聴アダプタ「VULKANO FLOW」(ボルカノフロー)の新モデルを8月初旬に発売する。製品名は従来と同じで、新モデルの型番は「010410VFJ3」となる。直販サイト「アイオープラザ」において販売し、価格は12,800円。なお、iOS/Androidアプリは別売。

 「VULKANO FLOW」は、自宅などに設置したテレビ/レコーダのチューナからの映像をインターネット経由で遠隔地に転送して、iPhone/iPadやAndroid端末、パソコンで見られる、米Monsoon Multimediaの製品。日本国内の規格認証やソフトウェアのカスタマイズは、アイオーデータが行なっている。なお、2011年5月に発売した従来モデル(12,800円)は既に販売を終了している。

 新モデルは、セットアップウィザードとPC用のプレーヤーソフトが日本語に対応。また、本体の外形寸法は200×200×35mm(幅×奥行き×高さ)で、幅が従来モデルの半分以下になったことで、テレビ台やラックに収めやすくなったことが特徴。なお、従来モデルは415×136×33mm(同)だった。

 そのほか、従来はリモコン操作する場合に、あらかじめ接続機器のリモコンボタンを1つずつVULKANO FLOWに登録しておく必要があったが、新モデルでは、近日行なわれるファームウェアアップデートにより、アイ・オー製チューナのリモコン設定にプリセットで対応する予定。対象となるチューナは、HVT-BTL、HVT-BCTL、HVTR-BTL、HVTRN-BCTL、HVT-T2SD。

 なお、同社製チューナのリモコンプリセットがされていない時点でVulkano Player for PCまたはVulkano Player for Macをダウンロードした場合でも、サイトで配布中のリモコン設定ファイルをアプリから読み込むことで登録が行なえる。

【7月31日追記】記事初出時、「アイ・オー製テレビチューナ5機種のリモコンをVULKANO FLOW本体に登録済みの状態で販売する」としていましたが、その後変更があり「ファームアップデートで対応予定」となりました。

従来モデル(右)との比較。幅が半分以下に縮小されている厚みは新モデルの方がやや増している新モデルの側面

 上記以外の機能は従来モデルと共通。無線LANや3G回線を介してスマートフォンやパソコンで視聴可能となっており、リモコン操作にも対応。接続したレコーダなどの遠隔予約録画なども行なえる。なお、アイ・オーが動作確認したAndroid端末はサイト内で案内されている。また、VULKANO FLOWを設置した屋内でも、無線LAN経由でパソコンやスマートフォンから視聴できる。パソコン用ソフトは無料で、対応OSはWindows XP/Vista/7とMac OS X。

背面の端子類

 使用するiOS/Androidアプリは従来と同じで、iPhone/iPad/iPod touchやAndroidスマートフォン/タブレットで視聴するためのプレーヤーアプリ「VULKANO PLAYER(Flow&Blast)」は有料。iOS版(iOS 3.0以降)は1,100円、Android版(Android 1.5以上)は1,078円で、App StoreやGoogle Playにおいて販売されている。なお、アプリのUIは従来通り英語となる。

 VULKANO FLOW本体には映像入力としてコンポーネント/コンポジットを各1系統装備。音声入力はアナログが1系統。出力もコンポーネント/コンポジット/アナログ音声を各1系統備える。そのほか、USB 2.0端子とIR端子を装備。EthernetとIEEE 802.11nの無線LANも内蔵。

 なお、挑戦者ブランドの製品向けに、アイ・オーが作成した日本語マニュアルや、情報交換ができる「挑戦者掲示板」も用意。購入前の無料お試しサービスも利用できる。そのほか、「VULKANO FLOW」の有償設置サービス(13,000円)も提供する。



(2012年 7月 31日)

[AV Watch編集部 中林暁]