ニュース

クアルコムからシャープへの追加出資が延期に

MEMS量産化技術確立条件について継続協議

 シャープは18日、'12年12月に発表した米Qualcomm(クアルコム)を割当先とした第2次第三者割当増資について、期日となる3月29日までの払込を受けることができないことを発表した。実施条件の充足について協議が継続しているためで、今後もQualcommと継続して協議していく予定という。

 両社は、'12年12月にMEMSディスプレイの共同開発で同意。開発推進のためにシャープはクアルコムを割当先とした第三者割当による新株式の発行を行ない、最大で約99億円(1億2,000万ドル)の出資を受け入れるとしていた。そのうち、第1次第三者割当増資分の約49億円は12月に払込済みだが、'13年3月29日を期限としていた第2回増資については延期となる。シャープは、延期の理由について「MEMSディスプレイの量産化技術を確立するための条件について、もう少し時間が必要と判断したため」と説明している。

(臼田勤哉/大河原 克行)