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アニメコンテンツエキスポ開催。新BD情報多数
「空の境界」3D&新作、映画・青の祓魔師BD化も
(2013/4/1 00:00)
最新アニメ作品の紹介や、各種イベント、物販などが行なわれる総合イベント「アニメ コンテンツ エキスポ 2013」(ACE 2013)が3月30日と31日の2日間、幕張メッセで開催された。入場料は1,500円。
2010年12月15日に東京都議会で可決された「東京都青少年健全育成条例改正」に反対する角川書店やアニプレックス、キングレコード、ジェネオン・ユニバーサルなど8社が、従来参加していた「東京国際アニメフェア」への出展を取りやめ、新しいイベントとして立ち上げたもので、昨年に続き、2回目となる。会場は幕張メッセの国際展示場・展示ホール1~5。
アニプレックス、角川書店、ジェネオン・ユニバーサル、スターチャイルド、アスキー・メディアワークスといった、各社がブースを展開。4月から放送される新アニメや、夏放送のアニメ、劇場用作品などを紹介。BD/DVD商品の展示や、台本・プロモーション用グッズの展示なども実施。ステージでは声優らを招いてのイベントも多数開催された。
アニプレックス
アニプレックスブースでは、2013年秋に公開予定と発表された「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語」のプロモーションビデオを上映。多くの来場者が注目していた。
ACEでは「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語、[後編] 永遠の物語」のBD/DVD化も発表されており、BDは前後編をまとめて、完全生産限定版が11,550円、通常版が9,450円で、どちらも7月24日に発売される。特典内容の詳細などは、別記事で掲載している。
BD新情報として、劇場版「空の境界」BD-BOXのスタンダード版BD-BOX(品番:ANSX-3921~3928)が、7月10日に発売される事もブースにて発表。既にBD化もされている作品だが、劇場版全7章と終章のみを収録し、特典などを省くことで価格を抑えたBD-BOXとなり、価格は36,750円。
さらに、劇場版「空の境界」の新展開も発表。2013年夏に、第1章「俯瞰風景」の3D版が劇場上映されるほか、2013年秋には新作「未来福音」の公開も予定されている。
また、劇場版「青の祓魔師」のBD/DVD化も決定。7月3日発売で、BD/DVDのどちらにも限定版と通常版を用意。BDは完全生産限定版(ANZX-9151)が8,400円、通常版(ANSX-9151)が5,040円となる。限定版には描き下ろし短編小説や、オリジナルドラマCD、特製ブックレット、美術設定資料集、イラストポストカード、本編生フィルムなどの特典を収録。オーディオコメンタリも用意する。
「天元突破グレンラガン COMPLETE Blu-ray BOX」の発売も6月26日に予定されている。テレビシリーズだけでなく、劇場版2作、「グレパラ」、「グレパラ2」、「キラメキ★ヨーコBOX」など、グレンラガン映像作品を網羅。TVシリーズの映像は、今石洋之監督完全監修により、HD再撮影されたバージョンを収録している。会場では、今石洋之監督によるTVシリーズの新作「TRIGGER」という作品の予告パネルも設置。5月10日の「Newtype 6月号」で詳細が発表されるという。
新アニメの情報も多数。アニメ第2期の放送を控えた「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」は、テレビにて13話まで放送し、「14話~16話は3話一挙に皆様にお届けする予定」だという。全16話での制作となり、「原作の最後までお届けする」とのこと。BD/DVD化も発表されており、第1巻は6月19日に発売予定。限定版には書き下ろし小説や特典CDなどが付属する。原作小説最終巻も6月7日に発売予定だ。
西尾維新の「物語」シリーズの新展開もブースで紹介。7月から、2クールにて「物語シリーズ セカンドシーズン」が放送される事が決定した。「猫物語(白)」、「傾物語」、「花物語」、「囮物語」、「鬼物語」、「恋物語」がアニメ化されるようだ。
同じく7月から放送予定の「幻影ヲ駆ケル太陽」は、タロットカードを題材とした作品で、悪魔のタロットや、自然の力を根源とするタロットを駆使した少女達の物語が展開する。
劇場版「劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の公開も8月31日に決定。さらに、「THE IDOLM@STER」の劇場版も制作決定した。
バンダイビジュアル
バンダイビジュアルブースでは、4月から放送が開始される新作テレビアニメ「翠星(すいせい)のガルガンティア」の第1話と第2話を収録したBDをブースで無料配布。2日間合計8,000枚が用意されたが、取材した1日目では、配布用引換券がすぐに無くなるほどの盛況ぶりだった。
「鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星」を手掛けた村田和也が監督、「魔法少女まどか☆マギカ」の虚淵玄がシリーズ構成・脚本を担当。原案は村田監督と虚淵玄。キャラクター原案は「かみちゅ!」などで知られる漫画家・鳴子ハナハル。アニメーション制作はProduction I.Gと、豪華なスタッフが参加した新作だ。
第4の「攻殻機動隊」となる新作アニメ「攻殻機動隊ARISE」(アライズ)は、第1作が6月22日から劇場上映。その上映劇場で、Blu-ray 第1巻の先行販売が実施される。BD/DVDの一般販売は7月26日から。会場ではプロモーションビデオが楽しめるほか、作品に登場する「ロジコマ」も展示。これまでの作品では「タチコマ」や「フチコマ」など、AI戦車が登場しているが、ARISEのマスコットキャラは、この「ロジコマ」になるようだ
8月28日にBD-BOX化が決定した「機動戦士ガンダム Blu-ray メモリアルボックス」(BCXA-0766/36,750円)の情報も、大きく紹介。'79年~'80年にかけて放送されたTVアニメシリーズ「機動戦士ガンダム」(ファーストガンダム)全43話を収録している、2層BDの9枚組となる。
そのほか
既にアニメ化が発表されている作品も多いが、イベントに合わせ、アニメ版のキャラクターデザインが初公開されるなど、新情報が明らかになる作品も多い。
ロードレーサーを題材とした「弱虫ペダル」は2013年のアニメ化が決定しており、イベントでアニメ版のティザービジュアルを公開。運動が苦手なヲタク高校生ながら、片道45km以上離れた秋葉原にママチャリで通い続ける事で、知らないうちに自転車の才能が開花。自転車部に所属し、大きく羽ばたく主人公・小野田坂道の物語だ。
「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」と、強烈なタイトルのコミックがアニメ化決定。男性にモテず、ネガティブで自虐的な、いわゆる“喪女”の主人公・黒木智子が、残念な思考を加速させ、果てしなく空回りしていく痛々しさが魅力の作品。公開されたアニメ版ビジュアルの横には「視聴率取れなかったらお前らが悪い!」というお言葉も。AV Watch的には、彼女の愛用ヘッドフォンも気になるところだ。
「のんのんびより」は、脱力系田舎ライフ漫画を原作としたアニメ。最寄りの本屋は、ジャ○プの発売が毎週水曜日、レンタルビデオ屋は十駅向こう。野菜は置き売りされて、家の鍵に至っては見たことすらない……そんな田舎で、楽しく暮らす旭丘分校の5人を描いた作品だ。
7月放送開始「きんいろモザイク」は、日英美少女ゆるふわ学園コメディ。中学時代に英国へホームステイした事がある和風女子高生・忍のもとに、ホストファミリーの一人娘・アリスが押しかけ、騒がしい日々が展開する。
4月放送の「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」は、そのひねくれた性格から友達がいない主人公の物語だが、ブースでは、来場者の“ぼっち”エピソードを募集する専用BOXも設置。「一人焼肉」、「今日も1人で来てますが何か?」など、秀逸な一言がブースの壁に掲示されている。
4月放送開始「ムシブギョー」からは、巨大な“蟲”が登場。この蟲から、江戸の平和を守るために戦う“蟲奉行所”の物語だ。それにしても巨大なこの“蟲”。全長11m、幅9.5m、高さ3.6m、推定体重17トンにもなるという。
ガストのブースでは、PS Vita向けに発売しているゲーム「シェルノサージュ」を紹介。ゲームの中で真空管が登場している事から、ヒロイン・イオンが、真空管の特徴などを声で説明。さらに東京サウンドの真空管ヘッドフォンアンプと、オーディオテクニカのATH-W5000を用意し、実際に真空管の音が体験できるようになっている。
アムラックスのブースでは、大洗への“聖地巡礼”(作品の舞台地訪問旅)も盛り上がっている「ガールズ&パンツァー」の“公式痛車”を展示。限定2台で販売が決定しており、専用デザインによるラッピングのほか、キャラクター・西住みほの声による特別ボイス仕様のカーナビを搭載。カーナビは、様々なキャラクターの声でナビを可能にする「ダウンロードボイス」機能を備えたクラリオンのナビが使われるようだ。
食事面のユニークさもACEの特徴。アニメの中に登場した食べ物や、タイトル&キャラクターに引っ掛けた料理などを販売しており、今年は「劇場版 あの花」から「ぽっぽのコーヒー」、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」から「俺の妹」ならぬ「俺の芋」ポテトフライ、「ガールズ&パンツァー」からは、戦車バトルでの必勝を祈願して食べていた「公認カツサンド」、「劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ」からはジューシーからあげナンバーワン弁当が登場。来場者の舌も楽しませていた。