ニュース
ローランド、フルHD映像対応のネット配信向けAVミキサー
USB 3.0で1080/60p出力。A3サイズ「VR-50HD」。実売80万円
(2013/6/4 15:32)
ローランドは、フルHD動画/音声の収録や、インターネット配信などに利用できる省スペース型のAVミキサー「VR-50HD」を発表した。発売は10月で、価格は未定だが、80万円前後を想定している。
なお、6月12日より米国で開催される設備用音響/映像機器展「InfoComm 2013」で発表。国内では、6月12~13日に行なわれる「ローランド Audio & Visual 新製品内覧会」(マスコミなどが対象)において発表/展示される。
「ほぼA3サイズ」とする省スペース型のAVミキサー。映像/音響設備やライブ配信スタジオに必要な「オーディオミキサー」、「ビデオスイッチャー」、「メディアコンバータ(映像信号変換機)」、「モニター」の機能を備える。1,920×1,080ドット/60pのフルHD映像に対応し、AV一体型ミキサーで世界初というUSB 3.0もサポート。パソコンに接続することで、手軽にフルHD収録やライブ配信などが行なえるという。
映像入力はHDMI×4やアナログRGB(D-Sub 15ピン)×2、コンポジット(BNC)×2、SDI(BNC)×4の合計12系統を装備。最大1080/60pの映像に対応する。入力された映像のアスペクト比変換やサイズの拡大/縮小も行なえる。映像の内部処理は4:4:4(RGB)/10bit、4:2:2(Y/Pb/Pr)/10bit。
オーディオミキサーは最大12chに対応。3G/HD/SD-SDIやHDMIの音声を取り込んでミキシングできる。音声処理は24bit/48kHz。オーディオ・フォロー機能により、映像のスイッチングに合わせて音声を自動で切替えることも可能。ディレイやイコライザも備える。音声入力端子は入力1~4がXLR/TRSコンボ、入力5~8がRCA、入力9~12がTRS。音声出力は、XLRとRCA、ヘッドフォン(標準/ステレオミニ各1)を備える。
ミックスした映像/音声をUSB 3.0でパソコンに出力し、パソコンからネットワーク上で共有したり、Ustreamなどのライブ配信にも利用可能。なお、USB 3.0接続時は1080/60p出力、USB 2.0接続は720/30p出力となる。VR-50HDのUSB出力をパソコンで収録するWindows/Mac対応ソフト「Video Capture for VR」を同社サイトから無償ダウンロードできる。
操作パネルは、左側にオーディオ、右側にビデオの操作を集約。7型/800×480ドットのタッチ操作対応液晶モニタも備える。PinP(子画面表示)や背景合成、テロップなど最大4種類の映像合成も行なえる。電源はACアダプタを使用する。外形寸法は434×306×149mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.3kg。