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ソニー、「ロックオンAF」搭載の一眼レフ「α58」

フルHD動画/有機ELファインダ。レンズ付属で約85,000円

α58(DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II装着)

 ソニーは、一眼レフデジタルカメラのエントリーモデル「α58」を8月9日に発売する。標準ズームレンズの新製品「DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II」と「DT 55-200mm F4-5.6 SAM」が付属するダブルズームレンズキットと、高倍率ズームレンズ「DT 18-135mm F3.5-5.6 SAM」が付属するダブルズームレンズキットを用意し、価格はオープンプライス。店頭予想価格はいずれも85,000円前後。なお、ボディ単体での販売予定は無い。

 APS-Cサイズ(23.2×15.4mm)/有効2,010万画素の新開発Exmor APS HD CMOSセンサーを搭載する、Aマウントの一眼レフデジタルカメラ。最上位機「α99」にも搭載されているエリア分割ノイズリダクション搭載の画像処理エンジン・BIONZを採用。感度はISO 100~16000(動画はISO 100~3200相当)。αのエントリーモデルで初となる有機ELビューファインダや、フォーカス追従性を高めた新機能「ロックオンAF」も搭載。「マルチインターフェースシュー」も採用した。

 フルHDの動画撮影にも対応。記録フォーマットはAVCHDとMPEG-4 AVC/H.264(MP4)。AVCHD記録は最高1,920×1,080/60i(センサー出力30fps)、約24Mbps。フルHDの24p撮影もできる。ビットレートは約24/17Mbpsから選択。MP4記録は1,440×1,080ドット/30fps/約12Mbps、または640×480ドット/30fps/約3Mbpsから選べる。

DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II装着時
α58のボディ
液晶モニタ側

 AFの測距点は15点(3点クロス)。静止画撮影用の新機能「ロックオンAF」は、被写体のサイズを認識することで、従来の追尾AFよりも合焦率を大幅に高めるというもの。走っている人物を撮影する場合、人の体全体を認識するため、顔などがAFエリアから外れた場合も合焦できる。また、自動でトリミングする「オートフレーミング機能」も進化。新たに被写体のサイズを認識して切り出す「オート追尾フレーミング」を追加した。連写は最高約8コマ/秒(テレコン連続撮影優先AEモード時)。手ブレ補正は静止画がセンサーシフト式で、動画が電子式。

 新たに搭載した有機ELビューファインダの「Tru-Finder」は、0.39型/144万画素で、視野率100%。モニタは2.7型/46万画素のタッチパネル/チルト可動式液晶。HDMIマイクロ出力を備え、新たに「トリルミナスカラー」もサポート。対応機器に接続することで、広色域な映像出力が行なえるという。アクセサリーシューは、新たに「マルチインターフェースシュー」を採用し、ハンディカムなどのアクセサリも利用できる。

 記録メディアはメモリースティック PRO/PRO-HG/XC-HG デュオと、SD/SDHC/SDXCカード。付属バッテリ「NP-FM500H」使用時の静止画撮影枚数は、液晶モニタ使用時が700枚、ビューファインダ使用時が690枚。外形寸法は約128.6×77.7×95.5mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみの重量は約492g。

「ロックオンAF」利用時
液晶モニタは可動式
天面の操作部
新標準ズームレンズの「DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II」

 標準ズームレンズ「DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II」(SAL18552)は単体でも8月9日に発売。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は31,500円前後。フレアの低減を図っており、現行モデルに比べ描写力を改善したという。ズームリングもより滑らかに動作するとしている。レンズ構成は7群8枚。α58に合わせた塗装/デザインも採用している。

 これに合わせて、既発売モデル「α65」のレンズキットも8月9日より新レンズに変更して発売。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は、新標準ズームレンズの「DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II」を同梱したズームレンズキット「SLT-A65VL」が80,000円前後、同レンズに「DT 55-200mm F4-5.6 SAM」を加えたダブルズームレンズキット「SLT-A65VX」が95,000円前後。

(中林暁)