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押井守と藤原カムイ“犬”たちの伝説、再び。「犬狼伝説 改」発売決定

犬狼伝説 改

双葉社は、押井守と藤原カムイによる「犬狼伝説 改」を3月19日に発売する。B5判で予価4,950円。原作・押井守、作画・藤原カムイの黄金コンビで1988年から連載された「犬狼伝説」をカラーページ含め完全収録しているほか、2024年12月に漫画アクションに掲載された、ケルベロス・サーガ作品群の原点「紅い眼鏡」のコミカライズ40ページを収録している。

巻末には押井守・藤原カムイ・出渕裕(プロテクトギア・デザイン)による記念鼎談も収録する。

犬狼伝説は、押井守の原作による「ケルベロス・サーガ」と呼ばれる作品シリーズの一つ。第二次世界大戦がドイツ・イタリア枢軸国と、日本・イギリス同盟の戦いで、敗戦国となった日本はドイツ軍に占領された……という設定を基にした架空の歴史物語。

あの決定的な敗戦からXX年――

占領軍統治下の混迷からようやく脱けだし、国際社会への復帰を図るべく「高度経済成長」の名の下に強行された急速な経済再編成が、その実を結びつつある一方で、この国は多くの病根を抱えていた。

失業者と凶悪犯罪の増加、中でもセクトと呼ばれる過激派集団とそれらに対応するはずの自治体警察による武装闘争は深刻な社会問題と発展。事態を重くみた政府は自治警を牽制しつつ自衛隊の介入を回避するため、高い戦闘能力を持つ警察機関「首都圏治安警察機構」、通称「首都警」を組織。

ドイツが戦時中に使用した動甲冑「プロテクトギア」を身に纏い、MG34、MG42、C96などの銃器で武装した首都警警備部特機隊――通称「ケルベロス」の名は、セクトをはじめとする過激派集団、テロリスト、凶悪犯罪者たちを震え上がらせた。

「紅い眼鏡」4Kレストア、5.1chバージョンで全国順次公開

「紅い眼鏡」4Kレストア、5.1chバージョン
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ケルベロス・サーガ作品群の原点である押井守の実写監督デビュー作品「紅い眼鏡」は、4Kレストア、5.1chバージョンで3月21日より全国順次公開も決定している。製作38年目にして全国規模での劇場公開は初となる。