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東芝、3ch全録対応のBD搭載レグザサーバー2機種

字幕情報からシーン検索可能。2TB HDD「DBR-T460」など

DBR-T460

 東芝は、最大6チャンネルの同時録画が行なえる「タイムシフトマシン」機能を備えた「レグザサーバー」の新モデルとして、Blu-ray Discレコーダの「DBR-T460」と「DBR-T450」を10月30日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は、2TB HDD内蔵のT460が12万円前後、1TB HDD内蔵のT450が10万円前後。

 なお、同じく10月30日に発売される6ch全録対応のBD非搭載モデル「DBR-M470」については、別記事で掲載している。

 DBR-T460/T450は、地上/BS/110度CSデジタルチューナを3系統搭載したBD/HDDレコーダ。最大3チャンネル分を通常録画として利用できるほか、3チャンネル分を録画し続けるタイムシフトマシンとして利用することも可能。そのほかにも、タイムシフト2チャンネル+通常録画1チャンネル、タイムシフト1チャンネル+通常録画2チャンネルという計4種類のスタイルから、ユーザーの好みに応じて設定できる。

 内蔵HDDのうち、タイムシフト用に使える容量は、T460が最大1.75TB、T450は最大850GB。設定変更により、通常録画用のHDD領域はT460が最大1.5TB、T450は最大750GBまで可能となる。T460で3チャンネルタイムシフト録画した場合、最大で15日間分の録画が可能。DRモード録画時は、地デジが約3日間、BS/110度CSデジタルが約2日間となる。さらに、別売USB HDDをタイムシフトマシン用に増設することで、T460では最大22日間分を録画できる(AVC最低画質モード時)。USB HDDは最大4台まで同時接続できる。タイムシフトマシンには省エネモードを搭載。未使用時の時間帯にタイムシフト用の電源を切ることが可能。

DBR-T460
DBR-T450

 タイムシフトマシン録画番組は、HDD容量の上限に達すると自動で古い順に削除されるが、その前に、残しておきたい番組だけを通常録画用HDDやBDに保存することも可能。また、タイムシフトマシン録画番組を最大10番組までまとめて就寝前などにダビング予約することもできる。

 通常録画の機能として、キーワード/ジャンル設定による自動録画も可能。キーワード自動録画の登録件数は最大8件。スペースを挟んで複数のキーワードを設定することもできる。

付属リモコン

 録画番組視聴用の機能として、好みの番組を探す「ざんまいプレイ」を利用可能。新たに「字幕シーンジャンプ」機能を備え、録画番組の字幕情報を元にシーン検索して頭出しできる。この機能はネット接続不要で利用でき、該当する字幕がある場合のみ、そのシーンの最初から再生できる。

 「新おまかせプレイ」にも対応。再生中に「おまかせ」ボタンを押すことでプレイリストを作成することなくドラマなどの本編のみを連続再生することが可能。なお、この機能を利用するには、録画時にマジックチャプター「入」にしておくことが必要。

 タイムシフトマシン録画した番組を「過去番組表」から探して再生することも可能。再生した番組には過去番組表に視聴済みのチェックマークが表示されるため、未視聴の番組を見分けやすくなっている。また、タイムシフトマシン録画している放送中の番組を、番組の冒頭から再生する「始めにジャンプ」も利用できる。

 Ethernetを備え、ネットワーク機能を装備。無線LANには別売アダプタで対応する。録画機能搭載の液晶テレビREGZAで録画した番組を、LAN経由でT460/T450にダビングする「レグザリンク・ダビング」を利用できる。また、レコーダの録画番組をタブレットで視聴するアプリ「RZプレーヤー」や、放送転送の「RZライブ」、番組持ち出しの「RZポーター」とも連携可能。

ざんまいプレイの新機能「字幕シーンジャンプ」
キーワードなどでシーン検索できる
録画リスト画面
DBR-T460/T450の背面

 BDドライブは、BDXL記録やBlu-ray 3D再生も可能。記録速度は、BD-R/R DLが最高4倍速、BD-R XLは3層が最高4倍速、4層が最高約2倍速、BD-RE/RE DL/RE XLは最高2倍速となる。DVD-R/R DL/RWにも対応。DVDへのAVCRECも可能。

 編集機能は、チャプタ編集やプレイリスト編集、番組分割/結合などが可能。ダビングは、かんたんダビング/画質指定ダビング/プレイリストダビングが利用できる。USB HDDからBDに直接ダビングすることも可能。BD-R/REにダビングした番組をHDDに書き戻すこともできる。

 HDMI出力は1系統装備。そのほか、光デジタル音声出力とコンポジット映像/アナログ音声出力を各1系統備える。B-CASカードは地上/BS/110度CSデジタル共用で1枚。消費電力は、両機種とも29W(BSアンテナ/USB給電時は48W)で、通常待機時(アンテナ出力切替設定:切、本体表示:点灯)は約7.9W、瞬速起動時(同)はT460が約14.8W、T450が約14.2W。省エネ待機時(アンテナ出力切替設定:切、本体表示:消灯)はいずれも約0.06W。年間消費電力量は、T460が21.6kWh/年、T450が20.9kWh/年。外形寸法は430×210×46mm(幅×奥行き×高さ)で共通。重量は、T460が約2.8kg、T450が約2.5kg。

(中林暁)