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ジャパンディスプレイ、5型/フルHDのタッチセンサー内蔵液晶を量産開始

 ジャパンディスプレイは8日、タッチパネル機能をディスプレイそのものに取り込んだ液晶モジュール「Pixel Eyes」の5型フルHDモジュールの量産出荷開始を発表した。5月に開発表明していたが、量産が開始された。

 タッチセンサー駆動用ICなどを液晶モジュールに一体化。信号ノイズの影響を受けづらいタッチ操作の実現や薄型化や高透過率化などを実現した、5型/1,080×1,920ドットのIPS液晶モジュール。精細度は445ppi。コントラスト比は1,000:1、輝度は450cd/m2、色再現性はNTSC比71%。視野角は上下/左右160度以上。

 Pixel Eyesでは、TFT基板上の電極とカラーフィルタ基板上の電極の間の容量変化によりタッチを検出する技術を採用。液晶ドライバとタッチパネルドライバの間で同期をとるシステム構成にし、信号ノイズの影響を受けずにタッチ検出をする独自の駆動方式で、高いSN比を実現した。そのため、パッシブスタイラス入力など多様なユーザインタフェイスを実現可能としている。

 外付け部品でのタッチパネルが不要になるため、セットの薄型化が可能となるほか、透過率向上による明るさ向上、反射低減による視認の向上など、スマートフォンの性能向上が見込まれる。400ppiを超える5型フルHD製品にタッチパネル機能を取り込んだのは世界初。同製品は10月23日から25日までパシフィコ横浜で開催される「FPD International 2013」に出展される。

(臼田勤哉)