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ソニー、11型フルHDのWindowsタブレット「VAIO Tap 11」

アプリでBRAVIAをリモコン操作。21.5型「Tap 21」も

VAIO Tap 11

 ソニーは、PCの「VAIO」秋冬モデルを発表。タブレット型の「VAIO Tap 11」など、4シリーズ17機種を10月19日より順次発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格と発売日はVAIO Tap 11の「SVT11218DJB」が17万円前後で11月16日発売、VAIO Tap 21の最上位モデル「SVT21219DJB」が20万円前後で10月19日発売。

 液晶画面を裏返してタブレットのように使えるノートPCの「VAIO Fit」や、Surf Slider方式のスライド液晶を備えたモバイルPC「VAIO Duo 13」などもラインナップする。OSは、VAIO Duo 13のみWindows 8.1(64bit)で、それ以外のモデルはWindows 8(64bit)。

シリーズ型番画面サイズ店頭予想価格
VAIO Tap 11SVT11218DJB11.6型17万円前後
VAIO Tap 21SVT21219DJB21.5型20万円前後
SVT21218DJB18万円前後
SVT21217DJB16万円前後
VAIO Fit 13ASVF13N19DJS13.3型17万円前後
VAIO Fit 14ASVF14N19DJS・P14型14万円前後
VAIO Fit 15ASVF15N19DJS15.5型22万5,000円前後
SVF15N18DJS・B・P19万円前後
SVF15N17DJS・B・P16万5,000円前後
VAIO Fit 15ESVF15319DJW17万円前後
SVF15318DJW14万5,000円前後
SVF15317DJW・B10万5,000円前後
VAIO Duo 13SVD13229DJB13.3型19万5,000円前後
SVD13228DJW・B18万円前後
VAIO Pro 11SVP11219DJB11.6型16万円前後
SVP11218DJBI15万円前後
VAIO Pro 13SVP13219DJB13.3型17万円前後

11.6型フルHDタブレット「VAIO Tap 11」

 11.6型/1,920×1,080ドットのタッチパネル液晶ディスプレイを備えたタブレットPC。薄さは約9.9mm、重量約780g。付属のワイヤレスキーボードを使ってノートPCのような利用もできる。カラーはブラック。

タブレットとしての利用イメージ
付属のワイヤレスキーボードでノートPCのように利用することも可能

 液晶パネルとガラスの間にある空気層の部分に樹脂を充填したOptiContrastパネルを採用し、タッチ精度を向上。「付属のスタイラスペンと組み合わせて、ノートのような書き心地で使用できる」という。広色域表示の「トリルミナスディスプレイfor mobile」や、超解像技術の「X-Reality for mobile」も搭載する。

 背面カメラは800万画素CMOSセンサーの「Exmor RS for PC」を搭載。スキャニング用アプリ「CamScanner」を使って、ホワイトボードに書かれた文字などを撮影し、台形補正して保存可能、アプリの「VAIO Clip」で写真やWebページを切り抜いたり、「VAIO Paper」で手書きメモを書き込むことなどができる。

 CPUはCore i5-4210Y(1.50GHz)、メモリは4GB。ストレージは128GB SSD。IEEE 802.11a/b/g/n無線LANや、Bluetooth 4.0に対応する。microSD/SDHC/SDXCスロットも装備。付属バッテリパック利用時の動作時間は約8時間。外形寸法は約304.6×188×9.9mm(縦×横×厚さ)、重量は、本体が約780g、付属のキーボードは約320g。

フルHDになったテーブルトップの「VAIO Tap 21」

VAIO Tap 21

 画面を上向きにして複数人でも使える“テーブルトップPC”の新機種。従来モデルのTap 20から画面サイズと解像度を向上し、21型/1,920×1,080ドットのタッチパネル液晶とした。広色域表示の「トリルミナスディスプレイfor mobile」や、超解像技術の「X-Reality for mobile」を搭載する。

 背面の「フリースタイルスタンド」の改善も行ない、倒すときも起こすときもスタンドを触ることなく、画面を角度調整可能。キーボードやマウスを使ってデスクトップPCのように使う「キーボードモード」、スタンドの角度を変えて、タッチで操作する「タッチ快適モード」、複数人で大画面を囲んで一緒に楽しむ「テーブルトップモード」の3スタイルから選べる。

 アプリの「VAIO Tabletop」により、写真や動画、クリップしたWeb画面、BGMなどの素材を選んで共有可能。例えば複数人で旅行先を検討する際に、候補の画像や動画を視聴し、気に入った素材を選択してグルーピング表示することなどができる。

 高音質化機能の「ClearAudio+」も搭載。背面に大容量のステレオスピーカーを備え。画面を上にして置くテーブルトップモード時も、音がテーブルから反射して、画面側から高音質で聴こえる。また、スタンドで角度を変えても画面側の音場が同一になるという自動補正機能も備える。

 CPUがIntel Core i7-4500U(1.80GHz)/メモリ8GBの「SVT21219DJB」と、Core i5-4200U(1.60GHz)/メモリ4GBの「SVT21218DJB」、Core i3-4005U(1.70GHz)で4GBの「SVT21217DJB」を用意。ストレージは上位2機種の「SVT21219DJB」と「SVT21218DJB」はHDD/フラッシュメモリのハイブリッド型、「SVT21217DJB」はHDDのみで、容量はいずれも1TB。外付けの光学ドライブが付属し、上位2モデルはBDXL対応ドライブ、SVT21217DJBはDVDスーパーマルチドライブ。

 IEEE 802.11a/b/g/nの無線LANと、Bluetooth 4.0も内蔵する。SD/SDHC/SDXCカードスロットも装備。バッテリ駆動時の連続動作時間は約4時間。外形寸法は、最小傾斜時が523.7×174.2×310.5mm、最大傾斜時の奥行きは321mm、高さは35.5mm。重量は約3.9kg。

スタンドで傾斜を変えて、3種類のスタイルで利用できる
「テーブルトップモード」で複数の人と同時利用できる

テレビを操作できる「TV SideView」アプリのWindows 8版も公開

 ソニーは、液晶テレビのBRAVIAなどをワイヤレスで操作できるセカンドスクリーンアプリ「TV SideView」のWindows 8版もWindowsストアで公開。VAIO画面上でテレビを操作したり、番組表や詳細な番組情報の表示、番組関連コンテンツの検索などが行なえる。

別売USB IRアダプタ「VGP-URM10」

 TV SideViewのリモコン機能は今回のVAIO新機種全てで利用できるが、VAIO Tap 11以外の機種で、2011年より前に発売したBRAVIAを操作するには、別売USB IRアダプタ「VGP-URM10」が必要となる。また、VGP-URM10の使用にはWindows 8.1へのOSアップデートも必要。

 BRAVIAのチャンネルや音量の変更、BDプレーヤー、シアターシステムなど赤外線で制御可能な機器を操作できる「VAIO リモコン」アプリも利用可能。VAIO Tap 11以外の機種で利用するには、前述のアダプタ「VGP-URM10」と、Windows 8.1へのアップデートが必要。

PlayMemories Home for VAIO

 写真や動画の管理/編集アプリ「PlayMemories Home for VAIO」も用意。取り込んだ写真や動画を自動で整理し、画像補正して簡単な手順でショートムービーを作成できる。「アルバムアプリ」は、タッチ操作で写真を閲覧でき、クラウドサービス「PlayMemories Online」の無料/枚数無制限アップロード機能「オールシンク」に対応(一辺が1,920ドットを超える写真は長辺を1,920ドットにリサイズ)。VAIOに保存した写真をPCのブラウザやスマートフォン、タブレット、テレビなどで閲覧できる。

 そのほか、FacebookやTwitter、YouTubeなどの動画やRSSニュース、SNS投稿記事を雑誌のような見やすいレイアウトでまとめて閲覧できる「Socialife(ソーシャライフ)」も利用できる。

(中林暁)