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世界初の防塵/防滴で光学50倍ズーム「FinePix S1」

フルHD動画+5軸手ブレ補正。単3電池タイプも

FinePix S1

 富士フイルムは、光学式50倍ズームレンズを搭載し、フルHD動画撮影にも対応したレンズ一体型デジタルカメラ2機種を発売する。価格はいずれもオープンプライスで、防塵・防滴仕様の「FinePix S1」が2月22日発売で店頭予想価格は48,000円前後。単3電池対応の「FinePix S9400W」が2月8日発売で35,000円前後。

 いずれもフジノン光学式50倍ズームレンズ(35mm換算24~1,200mm相当)を搭載、超解像技術を組み合わせた100倍デジタルズームも可能。被写体に1cmまで近寄れる「スーパーマクロ」機能も備える。動画は1,920×1,080ドットのフルHD撮影に対応(S1は60p、S9400Wは60i)。光学式と電子式を組み合わせた「5軸手ブレ補正」機能により、動画撮影時の手ブレを軽減する。

2機種とも光学式50倍ズーム対応(写真はS9400W)
5軸手ブレ補正

50倍ズームで世界初の防塵・防滴「FinePix S1」

防塵・防滴仕様のFinePix S1

 約70カ所にシーリング加工を施し、50倍以上の高倍率レンズ一体型では世界初の防塵・防滴仕様を実現。レンズは11群13枚構成で、開放F値はF2.8~F5.6、焦点距離は35mm換算24~1,200mm相当。撮像素子は有効1,640万画素の1/2.3型CMOSセンサーを採用する。

 動画はMPEG-4 AVC/H.264のMOV形式で、最高1,920×1,080ドット/60pで撮影可能。フルHD時の連続撮影時間は最大約15分。480コマ/秒のスローモーション動画も撮影可能(画像サイズは320×120ドット)。複数のフレームを使用してノイズを軽減する「3次元ノイズリダクション」機能を搭載。動画の必要な部分のみを切り出す「動画カット」や、複数の動画をつなげる「動画連結」などの動画編集をカメラ内で行なえる。

 画像処理エンジン「EXRプロセッサーII」を搭載し、最速0.14秒の高速AFや0.68秒の高速起動などの高速レスポンスを実現。3型/92万画素のバリアングル式液晶モニタと、0.2型/92万画素の電子ビューファインダ(EVF)を搭載する。無線LANに対応し、スマホ用アプリ「FUJIFILM Camera Remote」(無料)を使用して、撮影した写真や動画をスマートフォンにワイヤレス送信可能。スマホからシャッターやズームなどの操作ができる「リモート撮影」にも対応する。PC用ソフト「FUJIFILM PC AutoSave」(無料)を使用して、無線LANルータに接続したPCに画像/動画ファイルの転送も可能。

バリアングル液晶モニタ搭載
スマホから撮影操作ができる「リモート撮影」に対応

 記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードと内蔵メモリ(約37MB)。バッテリーは充電式リチウムイオン「NP-85」で、撮影可能枚数は約350枚。外形寸法は133.1×110.3×90.9mm(幅×奥行×高さ)、撮影時重量は約680g。

単3電池使用の50倍ズームカメラ「FinePix S9400W」

FinePix S9400W

 外出先などで入手しやすい単3電池×4本を採用。撮影可能枚数は、アルカリ乾電池使用時で約300枚、充電式ニッケル水素電池で約500枚など。レンズは12群17枚構成で、開放F値はF2.9~F6.5、焦点距離は35mm換算24~1,200mm相当。撮像素子は有効1,620万画素の1/2.3型CMOSセンサーを採用。動画はMPEG-4 AVC/H.264のMOV形式で、最高1,920×1,080ドット/60iで撮影可能。フルHD時の連続撮影時間は最大約29分。FinePix S1同様、480コマ/秒のスローモーション撮影や、動画のカメラ内編集もできる。

 無線LANにも対応し、「FUJIFILM Camera Application」(無料)を使用して、スマホにワイヤレスで画像/動画ファイルを転送可能。PCへのワイヤレス転送にも対応する(PC用ソフト「FUJIFILM PC AutoSave」が必要)。3型/46万画素の液晶モニタと、0.2型/20.1万画素の電子ビューファインダ(EVF)を備える。記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードと内蔵メモリ(約38MB)。外形寸法は122.6×116.2×86.9mm(幅×奥行×高さ)、撮影時重量は約670g。

(一條徹)