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コルグ、アナログシンセ名機「MS-20」を自作できる「MS-20 kit」を限定販売
(2014/1/27 19:42)
コルグは、1978年に発売されたアナログシンセサイザー「MS-20」のデザインや音を再現しながら、“プラモデル感覚で組み立てられる”というシンセサイザー自作キット「MS-20 Kit」を2月上旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は10万円前後。数量限定販売となる。
同社では'13年にMS-20を小型化してアナログ部品を用いて忠実に再現した「MS-20 mini」(52,290円)を発売したが、MS-20 kitは、オリジナルのMS-20と同じフルサイズでの復刻となる。自作キットとなっており、取扱説明書にしたがってパーツを組み上げることで、MS-20が製作できる。ネジ止めやはめ込みを中心とした作業だけで完結するため、ハンダ付けや電子回路の知識は不要。
オリジナルMS-20の開発エンジニアが責任監修を務めているため、当時のサウンドを完全に再現。また、MS-20では生産時期によって異なるVCF回路を採用しており、前期は独特の歪みをもち自己発振するフィルタを、後期はノイズが少なくメローなフィルタを採用していた。今回のMS-20 kitでは両方のフィルタを搭載し、基板上のジャンパピンを切り替えることで、使い分けできる。
オリジナルMS-20と同じ3オクターブ37鍵の鍵盤を採用する他、リングモジュレータを備えた2系統のオシレータやホールド、ディレイ可能なエンベロープ・ジェネレータなどを装備。パネル右側のパッチング・システムで、ジャックをケーブルで結線して、各ユニットの接続を変更することで、複雑な音作りができる。
完成後の接続端子は、SIGNAL IN(モノラルフォーンジャック)、SIGNAL OUT(モノラルフォーンジャック)と、PHONE端子(ステレオフォンジャック)、MIDI IN、USB(Type B)など。外形寸法は573×316×248mm(幅×奥行き×高さ)、重量は6.0kg。電源はACアダプタで、10本のパッチコードが付属する。
【更新】店頭予想価格を追記(1月29日)